表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/26

使い魔召喚&課金

ブックマーク100件ありがとうございます。


今回は課金要素があります。

といっても金の力でなんやかんやするタイプのものではありません。

課金にアレルギーのある方も読んでいただけると幸いです。


感想で指摘されて主人公の頭が残念なことになっていることに気がつきましたが、作者の頭が残念なだけです。

応急処置として最後の方に少し文章を追加しましたが、正式な修正はどうやってするか悩み中です。


 正式サービス開始十日目、ようやく召喚傾向操作アイテムが二十個揃った。

 狐自体がレアモンスターであるのと、恐らくFoEで一番弱い狐モンスターのためドロップ率も絞られていると思うので一週間近くもかかってしまった。

 しかし、これで十中八九お狐様を召喚できるだろう。

 

 さて、とりあえず今までに集めた触媒をすべて捧げよう。

 長いこと戦っていたせいか、触媒も大量だ。

 山岳地帯は森から希に出てくる狼と、二足歩行の犬のコボルト、アルマジロにコンドルと狐しかいないので『獣』系触媒はたくさん集まった。

 途中から雑魚モンスターに構うのもめんどくさくなってひたすらフィールドを飛びまくり狐を探すようになっていたので狐の触媒が六割弱、残りがその他となっている。

 すべて売却すればそこそこのお金になると思うが、逆にすべて捧げれば触媒値がかなり稼げるということだ。

 強いモンスターからドロップする触媒の方が触媒値の上昇料は高いという話だが、塵も積もればなんとやら。

 長いこと狩り続けた触媒をすべて突っ込んだため、これまたマスクデータの触媒値はかなりのものだろう。

 ベータテスト時代には【使役術】の人気はそこまでではなく、使っている人も触媒ポイントはそこまで溜めずに気に入る子が出るまでガチャアンドリリースだったと攻略サイトに書いてあるので、ここまで貯めた意味があるかは分からないけど、貯めれば貯めるほど強い子が出てくるかもとも書いてあったのだから問題ないはず。


 召喚傾向操作アイテムも突っ込んで、恐らくお狐様召喚率100パーセントとなった一回限りのガチャを回すことになる。

 深呼吸。


 ポチッとな!


 すると、随分和風チックな魔法陣が出現した。

 【使役術】の召喚エフェクトのはずだ。

 その魔法陣はかなり大きく(妖精から見てではなく、実際に八メートルから九メートル程度)なった途端、中から雷のようなエフェクトと真っ黒なエフェクトを噴射し始めた。

 よく見れば中心にある『封』の字が燃えているかのようにジリジリと炭化しているような気もする。


 ……これ、【使役術】じゃなくて邪神召喚術とかそういうスキルだったっけ?


 そんなふうに現実逃避している間に封の字が焼け落ちて、その瞬間に魔法陣が一気に黒化した。

 黒に染まった魔法陣はだんだんとその模様を変化させていき、中心に狐のマーク、そこから円形の魔法陣を10等分するように9本の線が走った。

 

 そして、暗黒に輝いた魔法陣に視界を奪われ、視界が復活した時には魔法陣はあとかたもなく消滅し、その中心には耳や手足、尻尾の先端が白くなっている真っ黒な九尾の狐が座っていた。


 お……おおおおおおお。

 お狐様! しかも九尾!

 一尾が召喚されると思っていたばかりにとても驚いた。

 抱きつこうと近づくと、尻尾でペチンと叩き落とされた。

 しかし、物理防御最弱の妖精がダメージを受けていないとなるとしっかりと【使役術】で使役していることになっているのだと思う。

 フレンドリーファイアはないからね。


 ペチン、ペチンと何度か叩き落とされていると、お狐様側も飽きたのか抱きつけるようになった。

 うん。一目見た時から尋常じゃないもふもふだと見抜いていたが、まさかここまでとは。

 

 お狐様の額に左手を当ててお狐様のステータスを表示させる。

 

――――――――――――――――――――――


PN(ペットネーム)『名前を入力してください』

種族『黒狐』

スキル

変化(へんげ)】【黒炎】【呪炎】


使役主『ルフレ』


――――――――――――――――――――――


 おお、種族からして初見だ。

 スキルも基本二つのところ三つついている。

 それにしても名前が『名前を入力してください』は酷いな。

 未決定とかでいいだろうに。


 名前はどうしようかな。

 すっかり決めてなかった。

 黒いし黒系の名前にしたいかな。

 ルフレはフランス語だったと思うからフランス語で黒……ノワール?

 ううん。

 お狐様はもうちょっとというか、純和風っぽい気がする。

 別にこっちの名前と揃える必要も無いしね。

 

 ――決めた!

 九本の尻尾が花のように見えるから黒華(こくか)だ!

 狐九華(こくか)って感じで特徴も詰められてて我ながらいい名前なのかもしれないと頷く。


 左手の腕輪に表示されている黒華のステータスウィンドウに名前を入力する。

 黑華は鼻を鳴らして喜んでくれたみたい。


 さて、それではFOEにおける【使い魔】について説明したいと思う。


 一昔前に流行りまくったテイマーモノみたいに不遇なものでは無い。

 ちょっと人より努力する必要があるけどとても頼りになる相棒だ。


 まず、【使い魔】は初期スキルが数個しかない。

 そのため、【使い魔】にスキルを買い与えないといけない。

 【使い魔】は武具を装備することが出来る。

 つまり装備を買い与えないといけない。

 つまり、一人分の稼ぎで二人(複数召喚するならもっと)を養っていかなければならないわけだ。

 プレイヤーと組むパーティと違って獲得アイテム量に補正なんてかからないからね。

 その為に難しいが、軌道に乗れば優秀なAIに、【使い魔】にしか使えない特殊行動もあり、プレイヤーにも劣らない強さとなる。

 パーティ上限の六人を自分と【使い魔】で埋めることが出来るほどのテイマー(またはサモナー)ならば、ほかのプレイヤーと組む必要は無いし、好きな時に好きなフィールドへ、好きなだけ行けるようになる。

 事実、ベータ終盤には【使い魔】を一体も持っていない有名強者はいないくらいだったしね。


 そして、【使い魔】にもプレイヤー種族と同じく得手不得手が存在する。

 得手不得手は【使い魔】が最初に持っているスキルの色を見れば大体わかるため、見極めは難しくないが、スキルスロットにはまったスキルの色を見るには特別なスキルが必要だ。

 

 【妖精魔法】のおかげでスキルスロットに空きがあるし、空きがあるなら是非嵌めておきたいスキルなためスキル屋さんに行きたい。


 だが、絶対黒華は目立つ。

 黒い狐ってだけならまだしも九尾だからね。

 ということで、種族選択のために使わなかった500FOEポイントと、リアルマネーを換金して獲得した2500FOEポイント、合わせて3000FOEポイントを使おうと思います。


 ということでFOEにおける課金システムの説明。

 FOEは月額何円って感じのシステムではなく、パッケージを購入してからは一応基本無料だ。

 しかし、基本無料のゲームの例に漏れず、課金システムが存在している。

 といってもとても健全なんだけどね。


 現金のFOEポイントへの変換は月にいくらでも出来るんだけど、FOEポイントの消費は月に3000ポイントまでしか出来ないんだよね。

 つまりどんなに課金しても月3000円までしか使わないってこと。

 廃ユーザーたちはこの3000円を納税と呼んでいて、FOEをより楽しむため、より発展させるために毎月3000円を払っていたくらいだ。

 

 ついでに言えば、課金によって強いアイテムが手に入れられたり、ゲーム内通貨や特別なスキルなんかが手に入ることは無い。

 最初の種族選択みたいにランダムなものをランダムじゃなくしたり、アバターの見た目をいじったりだとかそういうものしかないのだ。

 ランダムと言ってもレアドロップ率上昇みたいなのもないし、なかなかに健全な課金システムであると言える。

 ちなみに、2000ポイントで【使役術】による召喚傾向固定みたいなことが出来たりする。

 つまるところ時間があまり取れない社会人への救済措置のようなものだ。

 従来の課金制度だと時間が取れるお金持ちが有利なシステムになってしまうからな。

 

 さて、課金システムの紹介は終わり。

 初日に500ポイントで種族を解放しなかったのは3000ポイントで購入できるアバター設定アイテムを使う予定があったからなのだ。


 黒華には都合よく【変化】のスキルがある。

 そもそもこの課金アイテムは変身系のスキルで変化したアバターを調整する用なんだよね。

 素の姿に使っちゃうと戻れなくなるから。

 ということで黒華に【変化】を使用してもらうと、九本の尻尾はそのままに小狐になった。


 うーん。ダメ。

 この見た目じゃあ目立つよね。

 ということで課金アイテム使用!


 正式サービス開始の時に設定していた狐人を選べた時用のアバターデータを引っ張ってくる。

 髪の色を茶色から黒に変更。

 毛先は白くして――セミロングだと似合わないな。

 肩甲骨あたりまで髪を伸ばそう。

 うーん。もうちょっと。お臍の裏あたりまで伸ばして、瞳の色はどうしようかな。

 黒髪黒目は普通なんだけど毛先の色が抜けている黒髪にはあまり似合わないかもしれない。

 ということで狐といえばって感じの金に変更して、黒華っぽさをさらに残すために初期設定では弄れなかった尻尾の数を九本にする。

 当然尻尾の色も黒華準拠で黒ベースの先っぽが白だ。

 うん。黒髪金目、九尾のツリ目美女の完成だ。

 最後にAIに違和感のある箇所をざっと修正してもらって終了。


 ちなみに、最初の種族決定で狐人を選択することが出来たら自分の姿を九尾にする予定だった。

 もしそれが出来なかったら【使い魔】で狐を呼んで九尾にする予定だったのだ。

 そのおかげで最初に五百ポイントを使うと開始一ヶ月しか購入出来ない(期間限定で再販の可能性あり)このアイテムを買えなかったんだよね。


 最初から九尾な狐を召喚できたのは驚いたけど、結局騒ぎになるのを防ぐために使うことになったし、過去の自分を褒めてやりたいくらいだ。


 変化先のアバターが変更された黒華にもう一度変化してもらうと、身長150センチほどのツリ目狐美女が誕生した。

 うん。これならプレイヤーと大して見た目が変わらないし大丈夫かな。 

 尻尾も狐人族が増やしましたって感じに思われるだろう。

 課金アイテムは誰でも買えるから大して珍しくないだろうし、注目される理由はないはずだ。

 それじゃあ街へ帰ってスキル屋さんへ行こうか。


「かしこまりました」


 ……えっ!?

 喋れるの!?


 

黒華


・なんか喋る

・主人公の趣味で変化先が人間になってしまった

・召喚の時のエフェクトがなんかやばかった

・なんか九尾だしレアキャラっぽい

・変化してない時の大きさはポケットなモンスターな九尾な感じの大きさくらいだとおもう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ