再試験
――行け
整備場に残った三浦とまどか。
三浦「まどかぁぁぁ!!俺ら落ちたら終わりだぞぉぉ!!」
まどか「ひぃ……緊張で手が震えます……」
そこへ同期たちが集まる。
遼
「三浦、まどか。
お前らなら絶対いける。
俺らが見てきた努力は嘘じゃねぇ」
成瀬
「再試験はチャンスだ。
家族のために俺も頑張った。
二人も自分のために走れ」
高梨
「三浦、勢いだけじゃダメだ。
倒し込みを丁寧にやれ」
ひかり
「まどか、できるかどうかじゃない。やるかどうかでしょ!」
榊「三浦、桐生。
6周回。
最終周回を17秒未満。これが最後だ」
二人はスタートラインに立つ。
三浦「まどか!絶対合格するぞ!」
まどか「ひぃ……はい……!」
スタート展示がスタートを示す
榊「――行け」
三浦
勢いだけで飛び出さず、
高梨に教わった通り倒し込みを丁寧にする。
三浦(……丁寧に……丁寧に……!)
まどか
ひかりの言葉を思い出す。
まどか(……怖い……でも……やる……!)
倒し込みが少し深くなる。
榊「桐生……悪くないぞ」
三浦
勢いと丁寧さが噛み合い始める。
三浦「うぉぉぉぉ!!俺、できてる!!」
榊「三浦、雑じゃない。
その走りならいける」
まどか
震えながらも、
倒し込みが安定してきた。
まどか「はぁ……はぁ……まだ走れる……!」
ひかりが遠くから呟く。
ひかり「……まどか、調子いいよ」
榊「ここからが本番だ。
“17秒”を切れなければ不合格だぞ」
三浦
「うぉぉぉぉぉ!!行くぞぉぉぉ!!」
アクセルを開ける。
倒し込みも深い。
まどか
「こ、怖い……でも……やる……!」
アクセルを少し開ける。
倒し込みが綺麗に決まる。
榊の目が鋭くなる。
榊「……二人とも、いい走りだ」
榊「三浦……16.8秒」
三浦「やったぁぁぁぁぁぁ!!」
同期たちが拍手する。
高梨「お前……本当にやりやがったな」
遼「三浦、ナイスだ!」
榊「桐生……16.9秒」
まどか「……っ!?」
ひかりが駆け寄る。
ひかり「まどか、合格だよ」
まどかは涙をこらえながら頷く。
まどか「……よかった……!」
成瀬「桐生さん、よく頑張った」
あかり「まどかちゃん、すごいよ」
整備場が一気に沸いた。
皆がオートレーサーに一歩近づいた日になった…
オートレーサーに一歩近づいた




