最後のあがき
誰も諦めない。
遼とあかりが早くもコースにに来ていた
遼とあかりの姿を見て焦る。
まどか「わ、私も……頑張らないと……!」
三浦は寝癖のまま走ってきて叫ぶ。
三浦「遼!あかりさん!朝からやってんの!?
俺もやる!!」
高梨はストレッチしながら呟く。
高梨「……この空気、嫌いじゃねぇな」
ひかりは静かに工具を並べながら言う。
ひかり「できるかどうかじゃない。
やるかどうかでしょ」
颯斗は誰よりも早く走行データを見ていたが、
遼たちの姿を見て小さく舌打ちする。
颯斗「……努力型が増えると、面倒だな」
成瀬は眠そうに来て、
みんなを見て苦笑する。
成瀬「若いって……すごいな……」
全員が走り出す。
遼は必死に食らいつき、
高梨は余裕の表情で前を走り、
ひかりは無駄のないフォームで淡々と走り、
成瀬は息を切らしながらも絶対に止まらず、
三浦は叫びながら走り、
まどかは転びそうになりながらも諦めず、
あかりは社会人根性で最後まで走り切る。
颯斗は――
誰よりも速い。
榊はその走りを見て言う。
榊「神谷……才能はある。
だが、才能だけじゃ勝てんぞ」
颯斗は無言で走り続ける。
遼はその背中を見て、
胸が熱くなる。
(……絶対に追いつく)
午後
黒川「全員、聞け。
今日から“整備地獄メニュー”だ」
三浦「ひぃぃぃ……」
黒川は容赦なく指示を出す。
黒川「相馬、分解10回。
佐伯、締め直し20回。
桐生、押しがけの前に“手の感覚”を鍛えろ。
三浦、ネジを落としたら倍だ」
三浦「地獄だぁぁぁ!!」
高梨は苦笑しながら整備を始める。
ひかりは黙々と作業し、
まどかは震える手を押さえながら頑張り、
成瀬は集中力で乗り切り、
颯斗は淡々とこなす。
あかりは――
黒川に怒られながらも絶対に折れない。
あかり「黒川さん、もう一回やらせてください!」
黒川「……その根性だけは認める」
遼はあかりの姿を見て思う。
(……佐伯さん、強ぇな)
夕方
榊教官がコースに立つ。
榊「今日は“基礎走行の最終確認”だ。
全員、覚悟して走れ」
高梨と遼が同じ列に並ぶ。
高梨「遼。
お前、最近調子いいじゃん」
遼「お前に勝つためにやってんだよ」
高梨はニッと笑う。
ひかりは颯斗の後ろに並び、
颯斗は淡々と準備する。
まどかは緊張で手が震え、
成瀬は深呼吸し、
三浦は叫びながら準備し、
あかりは静かに集中する。
榊「行け」
全員が走り出す。
遼は風を感じる。
風見の声が胸に蘇る。
遼はアクセルを開ける。
高梨が横に並ぶ。
ひかりは無駄のないラインで走り、
颯斗は別次元の速さを見せる。
夜
整備場には、
同期全員の姿があった。
誰も帰らない。
誰も諦めない。
遼は風見の工具袋を握りしめ、
あかりは負けず嫌いの火を燃やし、
ひかりは兄の言葉を胸に刻み、
高梨はライバル心を燃やし、
まどかは震える手で整備を続け、
三浦は叫びながら頑張り、
成瀬は家族の写真を見て気合を入れ、
颯斗は静かにデータを見ていた。
黒川はその光景を見て言う。
黒川「……いいメンバーになったな」
榊は静かに頷く。
榊「明日が楽しみだ」
誰も帰らない。




