表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風を追う — オートレーサーを目指す少年  作者: sasaki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/50

ここから、

バイト

高校に入学してすぐの春。

遼は、ある決意をしていた。

「自分の金で、自分の好きなことをしたい」

兄と比べられる家の空気に疲れ、

部活でも孤立し、

家にいても息が詰まる。

そんな中で、

遼は“自分の世界”を作りたかった。

遼は16歳に原付の免許を取った。

父は冷たく言った。

父「そんなもの取ってどうする。

勉強に集中しろ」

遼「……別にいいだろ」

母は心配しながらも、

遼の意思を尊重した。

母「気をつけて乗るのよ。

遼が決めたことなら、応援するから」

遼「……ありがとう」

家の中で唯一、

遼の味方でいてくれる存在だった。

免許を取った遼は、

すぐにピザ配達のバイトを始めた。

面接で店長に言われた。

店長「バイク乗れるなら助かるよ。

やる気あるか?」

遼「……はい」

店長「よし、今日からよろしくな」

遼は初めて、

“誰かに必要とされる感覚”を味わった。

配達の時間は、

遼にとって唯一の“自由”だった。

- 誰にも文句を言われない

- 誰とも比べられない

- 自分のペースで走れる

遼(心の中)

(……バイクって、こんなに気持ちいいんだ)

風を切る感覚。

エンジンの振動。

道路を走るリズム。

遼は、

初めて“自分の居場所”を見つけた気がした。

ある日の夕方。

雨上がりの配達帰り。

店に戻る途中、

遼はふと視界の端に“それ”を見つけた。

古いけれど、どこか温かい雰囲気のバイク屋。

店先には、

ピカピカに磨かれたバイクが数台並んでいた。

遼は思わず原付を止めた。

遼(心の中)

(……なんだ、この店)

店の奥には、

黒いレーサータイプのバイクが一台。

夕陽を浴びて、

まるで“呼んでいる”ように輝いていた。

遼は無意識に近づいていた。

遼「……かっけぇ……」

その瞬間、

遼の胸の奥で何かが“カチッ”と音を立てた。

ここから、遼の人生が変わり始める。





ピザ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ