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魔王と勇者

ここはアレーマの酒場。

勇者はあれから面接を繰り返していたが

誰も採用しないまま月日は流れていた。


「次の方、どうぞ」


「あ、どうも」


「職業を聞いても?」


「魔王やけど」


「・・・え?」


「魔王やねんけど」


勇者は魔王を凝視している。


魔王は退屈で欠伸をかいた。


勇者は身震いしている。


勇者は脱げ出した!!しかし足が震えて動かない!!


勇者はすすり泣き始めた。


今度は魔王が困惑している。


「・・・ころ・・ッ・こっ・・・殺しに来たんですか!?」


「いや、スタートダッシュが遅すぎてどないなっとんか見に来ただけやねんけど。泣くなや」


「・・・それだけですか?」


「それだけや。聞いて良い?何でこんな面接に時間掛かってんの?引きこもってる間に人類半分減ってんねんけど、いつ動くの?」


「ちょっと、合わない人が多いかなって」


「どうせ、可愛い僧侶、美人でクールな魔法使い、ダイナマイトボディの女戦士来るまでガチャ回してんのやろ?」


「・・・・・・」


「要はさ、顔やろ?」


「・・・・・・」


「・・・・・・はい」


「やっぱりな!!そうやと思ったわ!!一緒に旅して吊り橋効果狙ってたんと違うん?甘い。考え甘過ぎるわ!!そんなんすでに彼氏おるに決まっとるやん。寧ろ彼氏とイチャイチャ見ながらの旅になるんちゃう?地獄やで!!」


【痛恨の一撃、勇者は死にそうだ】


「あああああああああ!!!!!!!!!」


「魔物やねんけどな。人間寄りの悪魔っ娘連れて来たわ。この娘連れってたらええんちゃう?」


「いいんすか?」


「ええよ。但し悪魔っ娘基本人間の精気吸うから手出したら死ねるで」


「大丈夫です!!」


「ほな、これで旅に出れるね?お金50000ゴールドと、この大陸限定やけど1週間だけ経験値1・2倍キャンペーンあげるから、頑張るんやで」


「ありがとう御座います!!!!でも、どうしてこんな至れり尽くせりを!?」


「・・・・・聞かんでええで」


※説明しよう!!


魔王は神様によって異世界転生させられた現代人である!!魔王になって勇者に殺されると何でも願いが叶う特典があるのである!!


よって勇者を街から出さない事には願いが叶わないのだ!!


ーーーー1週間後、魔王の城にて部下に尋ねる魔王。


「どうや、勇者は動いたか」


「いえ、一向に動く気配もありません。この世界の支配が終わるのも時間の問題かと」


「なんでやあああああああああああ!!!!!」


魔王の苦難はまだまだ続く





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