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お見合い

鹿威しの音が響く、和室でのお見合いが繰り広げられており。座布団の上に座って、両者見あっている。本日は吉日。天気は晴れ。健やかな風が心地良い5月中旬の日。


「それでは、ご両人、ご質問等あればどうぞ」


「ウチのリューちゃんは、何とおフランスのキューティクルを競う大会で何度も優勝しているので御座いますわ。宅のユキちゃんですが・・・ウチの子に釣り合うザマスかね」


知らんがな


「あら、お言葉ですがウチのユキは地元を纏める頭の役を努めておりますの。女だてらに嘗めて貰っては困りますわね。キューティクルだか何だか知らないけど、そっちこそウチのユキちゃんと釣り合うかどうか」


お前ら何しに来たんだとばかりの平行線。


見つめあっている者達からすれば、どうでも言い情報である。というか、全然興味無さそうにしている訳で。ニャーと外から声が聞こえるとリューは視線をそちらに移した。白い毛並みのスレンダーな白猫が迷って来たらしい。


急に、パン!!と襖が開いて、鬼の形相でズカズカと和服姿のおばさんが乗り込んでくる。


「リューちゃんと言ったかしらね、ウチのミーちゃんに手を出して妊娠させた落とし前どうつけるおつもり!?ていうか何!?もう他の子と話を進めてるのかしら!!この、泥棒猫!!」


だってリューちゃん、猫だしね。ぶっちゃけね。


さっき外から入ってきた白猫と見つめあってすでに良い感じになってるからね。黒猫も外から増えて部屋の中猫だらけ状態。


「違うザマス!!ユキちゃんの飼い主がどうしてもとしつこいから・・・ああ!!!!!リューちゃんそんなとこではしたない!!!!!」


「ユキも可愛そうに・・ってユキちゃんんんんんんんんんんん!!!????」


リューちゃんと白猫が絶賛ハッスル中。


ユキちゃんと転がり込んできた黒猫もハッスル中。


俺?


司会やってるんだけど、何かもうどうでもいいかなって。おばさん3人の阿鼻叫喚が響く中啜るお茶はそれなりに美味く感じた。



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