68話
「ついに支配系魔法に負けてしまったようね」
レックスが苦しまなくなった。
それはつまり支配系魔法に負けたと言うことだ。
まあ勝ったからこそ落ち着いた、そう考えたいところではあるが。
『◼️◼️ドレイン』
「この距離で!?いったいなんのために」
魔法が打たれたわけでも、生命力を吸収できる距離でもない。
『ムルトゥスファイヤ』
ラナがたくさんの火の玉をレックスに向けて放つ。
吸収しきれない。
いやそれでも吸収しすぎじゃないか。
同時に二つ以上は吸収できてなかったはず、でなければさっき俺がラナの魔法にぶつかって爆発する前に俺も魔法も吸収されてたはずだ。
こんなに吸収できるわけがない。
おかしい。
支配されて吸収できる量が増えた?
自分の体じゃないのに本人より上手く使えるってことかよ。
それだけ支配系魔法を使ってきたってことか?
反則じゃないか。
『ウォータースラッシュ』
「あっぶな」
『ファイヤウォール』
俺がしゃがんで避けるとラナは火の壁でメタノイアを守りつつ、その魔法を打ち消す。
魔法を発動するのが遅くないか。
『◼️◼️ドレイン』
立ち上がるといつのまにかレックスが横に立っていた。
動きが早くなっているのか。
ラナが出した火の壁を吸収している。
いや今までの吸収とは少し違うような…。
火の形が変わっていく。
『ファイヤソード』
火の壁が剣になった。
今まではそのまま発動していたがこんなことができたのか。
いや支配されてできるようになったのか。
レックスも吸収の全容は見えていなかったように思える。
元からできることだったがそれをレックスが知らなくっただけの可能性がある。
だとしたら吸収についてより詳しく知っているやつが操っていると言うことか。
厄介にも程があるだろ。
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