66話
自分で自分の首を切るか。
そこまでして操られたくないと言うのか。
だとしてもすごい覚悟だ。
でもその覚悟は一瞬にして砕かれた。
氷の剣は首に触れる直前に崩れ去る。
「支配系魔法の使い手も相当なものだね」
魔法をの強制解除ってところか。
どれだけすごいことなのかはわからないがやられたら厄介なのはわかる。
覚悟を決めて打とうとした魔法がそれが意味をなす前に消えてなくなる。
勝ち目がないと悟るどころか、勝つことを諦めるものだっているんじゃないか。
俺は魔法を主として戦っているわけではないから、それでもその絶望はでかいだろう。
「心配しなくても大丈夫よ。私たちの魔法をああすることは流石にできない。魔法を使った本人を操って強制的に解除させられただけ」
「だとしても厄介なことに変わりはないだろう?」
「まあ相手は私たちとレックスどちらも削りたいんでしょうね。少なくとも片方だけがやられることを許さない。いまいち何が理由かはわからないけどそれが知れたのはでかい」
「俺たちだけを狙ってる可能性はないのか」
「なくはないけどそれならもっといい手があるでしょう」
確かに元からレックスではなくラナに魔法を使えばよかったはずだ。
まあそんな簡単なことではないのだろうが確かに俺でもいくつか案は思い浮かぶ。
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