64話
「だとしたら一体誰がレックスを操ってるんだ?」
「ひとまずそれは置いておきましょう。埒が明かないわ。おそらく発動条件があったの。それなら私も納得できるから。それよりもレックスをどうにかしないと。今は抗ってるみたいだからこんなふうに話せてるけど、完全に操られたらどうなるかわからない」
「操られないとは思わないのか?」
「思わないわね。かなり強力な支配系魔法みたいだからね。しかも条件がかなり厳しいものになっていてより強力になっている」
「条件がわかるのか?」
「条件付きで発動した魔法は本来のものより強力になるわ。その条件が難しく慣ればなるほどね。元の魔法は私も知識として持っているけどレックスを操れるとは思えない」
「お前はあの魔法を使えないのか?」
「別に支配系魔法なんて使わなくても大抵の人は言うことを聞いてくれるわ。貴族だもの。だから対して使ってないせいであそこまで質の高い支配系魔法は使えない。使われた経験もないわ」
見ただけでそこまでわかるのか。
俺はさっぱりだ。
問題はそれだけのレックスを操れるほどの支配系魔法の使い手がいること。
そしてその相手がラナに対して敵対しているだろうと言うことだ。
俺も操られる可能性があるのが恐ろしいところだ。
なんせ相手の顔も何も知らないのだから。
それを警戒する前にまずはレックスだ。
支配されてる状態なのはいいとして回復されたのがまずい。
さっきまでは手負いの状態で相手できたが、今はそうじゃないかなり厄介だ。
「今のうちに回復魔法をかけておくわ」
「ありがとう」
「助かった」
ラナは俺とメタノイアに回復魔法をかけてくれた。
割と消耗してたから助かった。
ふと思ったんだがレックスが今操られるのに対抗してるうちに攻撃してしまえばいいのではないか。
そう思い殴りかかろうとレックスに近づいていったがラナに止められた。
今攻撃をするとレックス自体の意思がそれを防ぐなり躱すなりに意識がいってしまい、支配系魔法に対抗できずそのまま操られる可能性が高いとのことだ。
操られたならひとまず様子見をしないとその支配者が人道的ではない場合、さっきまでみたいなのとは打って変わるそうだ。
あれほど俺たちに猶予を与えない可能性が高い。
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