63話
「操られてる?」
ラナがそう口にする。
確かに雰囲気がいつもと違う。
だとしてもなんで急に。
レックスを操れるやつがいるのか?
そんなやつ相手に勝てるのか?
「気をつけて。あいつを操れるやつがいるならあなたたちも操られる可能性が高い。」
「わかった」
ラナに返事をするが、だとしてもどうする?
どこからどうやって操っているのかわからない。
どうしろって言うんだ。
「あれって魔法で操られてるのか?」
「ええ。私が知ってるその手の魔法に似てる。ただあれはそこまで遠くからはできないはず」
「じゃあ近くにいるのか」
周りを見渡してみるがいかんせん闘技場の中なせいでそんなに意味がな…
いやあのレックスのメイドはどこにいった?
「レックスに付いてたメイドがいない」
「あれが操ったって言うの?魔法が使えたとしてもそれは無理よ」
「なんでだ?」
「あの子はいつの日かレックスが拾ってきたの。まあ魔法が使える可能性がそもそも低いし、使えたとしても私より上手いはずがないでしょう?そもそもかなり前には出て行ってたわよ」
「流石に自意識過剰すぎじゃないか?」
「そりゃあそうよ。幼い頃から天才と言われた他の人より上達も早かった。それに魔法が好きだったからずっと練習し続けてたのよ。私の前であの子は魔法を使ったことはないし、使えるなんて噂も聞いたことがないわ。屋敷の中で魔法を一回でも使えば誰かしらに気付かれる。立場的にその手の話は私に入らないことはないはずよ」
「一回も使わなかっただけじゃないか?」
「その可能性はあるかもしれないけど、だったら私より上手くなれるわけがないわ。それに魔法が使えるんだったらそっちの方がメイドの仕事を楽にできるはずよ。うちには普通に魔法が使えるメイドが何人かいるから隠している意味がないと思うわ」
「じゃああのメイドは違うのか」
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