51話
「さっきのやつなら回復魔法ではない」
「は?」
「俺だって吸収できるならしていたさ。回復魔法に見えるが一応は別物だ。とは言っても俺も回復魔法が使えるわけじゃないから違いなんてわからないんだがな」
「じゃああれはなんだ」
「さっき私が聞いた時は回復魔法って言ってなかったかしら」
「説明するのも大変なんだ。いわゆる生命力だ。魔獣を吸収した時たまたま発見したんだ」
「魔法と違って生命力を吸収するのか。それで自身の体力を回復するみたいな」
「まあそうだな。魔獣を吸収したら好きなタイミングで呼び出せて便利じゃないかと思って試したらこれだ。その時はちょっとショックだったよ」
「十分やばい能力だろ。生命力吸収なんてされたら俺たち死んじまうぞ」
俺の言葉にその手があったかみたいな顔をする。
まずいことを言ったか。
迂闊に近づくとやばいかもしれない。
「安心するといいしっかり触れていないと吸収できないから」
「ほらレックスもそう言ってるんだから行きなさい」
「いや、こえーよ」
確かにさっきみたく近距離で戦ってラナが魔法を打ちやすいようにしないといけないはわかるが危険度が変わっただろ。
一瞬なら大丈夫だと信じて頑張ってみるか。
吸収することに意識をいかせないほど攻め込めばいい。
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