48話
レックスは俺がラナに近寄る邪魔をしてくる。
策があるとか言われたのだから当然だ。
だが、俺はレックスと攻防を繰り広げつつも少しずつ着実にラナに近づいている。
「もっと…!近づいて!」
ラナもレックスに邪魔されつつもこちらに近づいてくる。
レックスは俺には剣で、ラナには魔法で俺たちが近づくのを邪魔している。
ラナは身体能力自体はそこまで高くない。
手数が多いからか魔法で魔法を打ち消しきれずにいるせいで少しきつそうだ。
レックスはさっき吸収した魔法を2つ同時に出せていた。
この手数は自身の魔法と吸収した魔法の併用によるものだろう。
厄介ではあるがそれだけのことをしてるから体術が少し疎かになっている。
そのおかげで俺は進めてる。
たくさんの魔法もラナは対処できている。
『マジックバリア』
十分近づけたのか、ラナが俺に魔法を使った。
マジックバリア…、確か前にメタノイアに聞いたものだ。
強化系魔法の一種、俺が使うのは身体強化の魔法だがこれは防ぐの特化の魔法だ。
修行中一回だけ使ったことがある。
発動するだけなら魔力の消耗はないが攻撃を防ぐたびに魔力を消耗する。
使った時は俺の実力が足らず何でもかんでも防ごうとしてすぐに魔力切れした。
確か風や空気の圧まで防ごうとしてたんだっけか。
ラナはちゃんと攻撃だけ防ぐよう調整している。
ラナなら俺並みだったとしても魔力量でなんとかなりそうだが、俺に教えたメタノイアだってその辺の調整はできたんだもっと魔法の上手いラナなら余裕なはずだ。
「これで私の魔法は効かないはずよ」
「魔力の消耗やばそうじゃないか?それ」
「自分で自分の魔法を防いでるんだからほぼ消耗ないわよ」
「はへー」
「私の魔法は気にせず当たっていいけどレックスの魔法…あと剣とかにはあんま当たらないでね。私の魔力も無限じゃないから」
「おうよ!」
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