47話
『プルガトリグングニル』
レックスが2本もの灼熱の槍を放ってくる。
この暑さなら耐えられる。
俺は飛んでくる槍に構わず突っ込んでいく。
『ウォータースラッシュ』
ラナが水刃を俺が躱した灼熱の槍を2本まとめて切った。
そのまま飛んでくる水刃をしゃがんで避ける。
水刃はレックスに向かって飛んでいく。
レックスがその水刃を剣ではじく。
俺はレックスが水刃をはじいた直後の隙を狙って殴りかかる。
俺の拳をレックスは剣を持っていない左手で掴んで受け止める。
「なっ…」
「危ないじゃないか」
「くっ…」
俺はレックスの頭に向け足を振り抜く。
俺の蹴りは当たらず避けられたが、掴まれていた拳を離させることはできた。
ラナの強化系魔法でも足りないと言うのか。
俺は自分でも強化系魔法を使う。
自分の魔力量だと魔力切れまでの時間が短い。
1分ちょいしか持たない。
まだマナポーションがあるとはいえこれだけ至近距離での戦いだと飲んでる隙はないだろう。
短期決戦だ。
「やぁー!」
俺とレックスの戦いは一応互角と言ったところだ。
どちらも致命傷を与えられてない状況にある。
ラナも何度か魔法を打ってくれたが、戦いは激しい正確に狙った相手に当てるのは流石のラナでも難しいみたいで、俺にも何度か当たっている。
この混戦状態で俺に当たる可能性も考えてかそこまで高威力の魔法じゃなかったから無事に済んでいるが、それはレックスにとっても同じだ。
まずい…、魔力切れしそうだ。
俺は少し離れたところへ飛びマナポーションを飲む。
その間ラナが魔法を使ってレックスを近づけさせないように防いでくれた。
「くそ…、これじゃあ決着がつかないな」
どうするか…。
俺がラナのとんでも威力の魔法を耐えられればラナも全力で魔法が打てて勝てると思う。
ラナだってそれについては気づいてるはずだ。
「ヴィンスこっちにきなさい」
「なんで!?」
「私に策がある」
「わかった」
ラナが何をするつもりかわからんが俺はラナに近づいていく。
「そうはさせないよ」
もちろんレックスがその邪魔をしてくる。
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