46話
「さっきのよりも威力が落ちたもので私の魔法に勝とうって言うの?残念ながらそれは無理よ」
「打ち勝てないレベルの魔法なら吸収すればいい。そうだろう?」
「生半可な魔法じゃ普通に防がれる。高火力の魔法は吸収して使う。もう物理で攻めた方が良さそうね。」
「物理じゃ僕の方が強いってこと忘れちゃった?たとえ強化系魔法を使っても君じゃ俺に体術で勝てない」
「あいつにやらせるのよ」
とラナは俺を指差す。
レックスもなるほどみたいな顔をしている。
あのやべえ魔法を最低一回は打てるって言ってたんだぞ、俺なんて打たれたらひとたまりもない。
そもそも俺の強化系魔法はまだまだだ。
レックスも強化系魔法を使ってきたら勝ち目がない。
「いい作戦だ。でも人に強化系魔法をかけるのは自分に使うよりもきついぞ」
ラナが俺に強化系魔法を使うのか?
あれって人に対して使うことができたのか。
魔法、魔力なしの体術なら俺はこの中で1番と言っていいと自負している。
流石にこっちが武器なしなのに対し向こうは剣があるから変わるだろうが。
ラナの強化系魔法が俺に使われるなら自分に強化系魔法を使わない分その条件にかなり近い状態で戦える。
魔法が打たれても避けられるだろうし、もしできなくてもラナがなんとかしてくれるだろう。
「彼もやる気みたいだね」
入り口付近にいた俺が近いていくとレックスが反応した。
正直あの暑いのが俺に直撃したらひとたまりもないだろうがそこはひとまず無視して頑張るとしよう。
そんなことを思っていると体が軽くなるのを感じる。
ラナが強化系魔法を使ってくれたのだろう。
俺はレックスに攻撃を仕掛けにいく。
『プルガトリグングニル』
あのとてつもなく暑い槍が現れる、しかも2本。
暑さはだいぶ軽減されたように感じる。
さっき打ってたのは床を溶かしていたが今回は2本あるのにそうなってない。
ならこのまま突っ込んでも暑さにやられない。
避けられる。
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