45話
『プルガトリグングニル』
レックスが吸収した魔法を打つ。
『ウォーターデストロイヤー』
ラナはそれに対し、水属性の魔法を打つ。
巨大な水の塊が現れたと思えば、その全てが一点に集まりレックスの魔法を打ち消した。
とんでもなく蒸気が出ている。
暑いし視界が悪い。
一つ気づいたことがある。
レックスの魔法はラナのやつよりも熱が小さい。
暑いは暑いがさっきほどじゃない。
ただ単になれただけと言うこともあるかもしれないが、吸収した魔法の威力が落ちているのが確かならこれはかなりいい情報なはずだ。
と言うかあの魔法は使わないでほしいものである、普通に暑さがきつい。
「そのまんま出せるって訳じゃないのね。威力、私のより結構落ちてるみたい。そこまで無法の技じゃなくてよかったかな」
「威力が落ちるからなんだと言うのだ。君だってあれほど高火力のものを連発することはできないだろう?吸収して打ち返してを繰り返せば君くらい十分相手できる」
「そんな思い通りには行かせないよ」
『ウォーターデストロイヤー』
ラナがさっきと同じ魔法を打つ。
その水の魔法は目で追えないほどに早い。
ラナはおそらくあの吸収技が速度に対応できるかを確かめようとしているはずだ。
これに関しては技というより本人の技量の問題な気がするが。
『プルガトリグングニル』
レックスはもう一度吸収した技を打った。
二つの魔法はぶつかり再び蒸気が発生する。
「一回しか使えないわけじゃないんだ」
ラナが驚きを口にする。
「まあ威力はさらに落ちるんだけどね」
「何回使えるの?」
「それを素直に答えると思う?まあ俺自身正確に把握してるわけじゃない。ものによって違うからな」
「ふーん。じゃあプルガトリグングニルはあと何回使えるの?」
「流石にそれを答えることはしないよ。最低でもあと一回は使えるとだけ教えといてあげよう」
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