43話
『ファイヤ』
「君の魔法は効かないよ」
俺の魔法を軽々しく吹き飛ばしながらレックスは言う。
こいつさっきから俺のことを舐めやがって。
「もっといいタイミングで打ちなさいよ。あなたは有効打を打てないじゃない。」
「うぐっ。でも、ムカつくだろ。あんなに言われちゃ」
「あなたは鬱陶しく思わせればいい。できることならあのドレインってやつを使わせられれば最高ね」
「技の概要もわからないしな」
「今のところ量には対応できないくらいしか情報がないものね」
「それはお前の推測でしかなくないか?」
「まあそうだけどほぼ確実よ。ただ、それだけたくさんの魔法を十分の威力で打てるかって言われるとねぇ」
「あー防がれるからか」
『アイスストーム』
話しているといきなりラナが魔法を打つ。
『ファイヤ』
俺はラナの魔法が避けられないように魔法を打つ。
避けるのは簡単だろうが邪魔になる。
これでいい。
少し目眩がする。
魔力が切れかけている。
マナポーションを飲まなくては。
俺はマナポーションを取り出し勢いよく飲み干す。
危なかった。
魔力切れで戦いの最中に気絶したらまずい。
『ウィンドカッター』
「うわーぁ」
マナポーションを飲んでいる間に魔法を打ってくるのは反則だろ。
危機一髪避けることができたが危うくやられるところだった。
「油断しすぎじゃない」
「しょうがないだろ。魔力が切れそうだったんだから」
「だからって隙を見せるのはよくない」
「さっきまでマナポーション飲んでも何もしてこなかっただろ!」
「それだけ、こっちが優勢ってことよ」
確かに相手が俺の魔力が回復されたらまずいと思う状況に持ち込めたってことだ。
だが、はっきり言ってレックスがそこまで消耗したとは思えない。
魔力量は多いはずだ、たくさん打たせたかもだが流石に全然そこは見えないだろう。
となればスキルが理由ってところか。
まあなんでもいい。
このままいけば勝てるかもしれない。
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