41話
『ファイヤ!』
俺はレックスの顔面に向けて魔法を打つ。
防ぎも避けることもしないのならこれが一番鬱陶しいと感じるはずだ。
俺が打つ魔法の威力じゃレックスにとっては痛くも痒くもない。
だからさっきは避けなかった。
顔面に打てば視界の邪魔になる。
「はぁーッ!」
俺が打った魔法は軽く吹き飛ばされた。
魔法じゃない、俺の魔力感知でも気づく魔力の動き。
魔力の放出だけで俺の魔法を防いだというのか…。
「なっ…」
「器用なことをするのね、レックス」
流石に視界の確保はしにくるか…。
でも視界の邪魔をすることはできずとも魔力を消耗させることができた。
これで少しは鬱陶しくなったはずだ。
魔力の消耗は正直ほとんど気にならないレベルなのだろうがこれで俺やメタノイアの打つ魔法に意識を向けなくてはいけない。
上出来だ。
『ファイヤストーム』
ラナが魔法を打つ。
レックスは剣に魔力を乗せて振り抜きラナの打った炎の嵐を打ち消した。
『ファイヤ』『ファイヤボール』
俺とメタノイアはすかさず顔に向けて魔法を打つ。
今度は防ぐではなく素早くかわす。
『ストーンキャノン』
避けた先に向けてラナが魔法を打つ。
レックスはそれを剣で真っ二つに切る。
「ちょっとさっきまでのあののんびりした感じと変わりすぎじゃないかい」
レックスは剣で空を切る。
その剣から斬撃が飛び出す。
アセシナートとは違う、魔法じゃないこれも魔力を飛ばした。
さっき俺の魔法を防いだのと同じようなことをしたのか。
「危ないわね」
ラナはその斬撃をヒョイっとかわしながらいう。
『ウォーターストーム』
ラナが今度は水の嵐を魔法で出す。
『◼️◼️ドレイン』
レックスが水の嵐を吸収する。
スキルって言ったか。
厄介すぎる、ラナが打った魔法でも吸収できるなら魔法じゃどうしようもないんじゃないか。
物理でいくしかないのか。
『ウォーターストーム』
「あら、あなたそんな高度な魔法使えたかしら」
「君の魔法さ。吸収したのを出しただけだよ」
吸収したのを再利用できるのは流石に無法だろ。
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