40話
ラナは俺が投げて渡したマナポーションをすぐには飲まずにしまった。
「飲まないのか…?」
「そんなに消耗してないもの」
「お前も慢心してないか…」
横にいたメタノイアがうんうんと頷いているのが視界の端に映る。
メタノイアもそう思うよなぁ…。
「してないわ。これは合理的判断よ。本気を出してない相手にこっちらだけ本気を出して無駄に体力を消耗するのはバカらしいと思わない?」
まあそりゃ決着つかないよなぁ。
こいつらどっちも遊んでるんだから。
「そういえばさっきアセシナート、一瞬で倒してなかったか。それは本気を出してない相手にってやつはないのか?」
「一撃よ。体力を気にする必要があるかしら」
「まあ確かに…。ん?一撃であいつ倒したのか!?」
「ええ、実力差は元からあったけどあなたたちがある程度削ってくれてたからね」
あいつを一撃かぁ…。
そんな一撃で倒せるほど削った気はしないんだが
「そろそろ雑談を終わらせてくれないか?いい加減退屈だし、仲間を愚弄されたら俺だってムカつくものだよ」
「悪かったわね。今相手をしてあげるわ」
『ストーンキャノン』
ラナが土属性の魔法を打つ。
それに相対するように風属性の魔法を打つ。
『ウィンドカッター』
その風の斬撃はラナの打った岩の弾丸を真っ二つに切ってのけた。
『ファイヤ』『ファイヤボール』
俺とメタノイアはさっきラナに注意されたのを思い出し魔法を打つ。
レックスは魔法を打ち返すでも防ぐでもなく、そのまま俺たちが打った魔法に当たった。
結果としてその魔法はレックスに傷を与えることはできなかった。
無傷だ。
ほんとにこれは意味あるのか。
鬱陶しいと思わすどころか気にも止めてないぞ。
やっぱこういう時一番いいのは顔だな。
顔に目掛けて打てば視界の邪魔になる。
避けることもしないなら尚のこと効くだろう。
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