36話
このままじゃ埒があかねえ。
攻撃は避けられるがこっちの攻撃も防がれる。
どうすればいい?
俺たちに手はない。
魔法も物理も防がれる。
だめだ、飛んでくる水の斬撃を避けながらじゃそれだけで手いっぱいで解決策が思い浮かばない。
『ストーンキャノン!』
そう聞こえると後ろから土の弾丸が飛んでくる。
その土の弾丸はアセシナートに当たる。
剣にまとっていた水が散り剣が折れる。
今がチャンスだ。
今なら攻撃が通る。
『ファイヤ』『ファイヤボール』
俺が魔法を打つと同時にメタノイアも魔法を打つ。
ドンっと轟音が響き土けむりが舞い上がる。
土けむりが鎮まるとそこにはアセシナートを守るように立つレックスが見えた。
「レックス…」
「させないよ」
「くっ…」
「ヴィンス、メタノイア、選手交代よ。あなたたちレックスの相手をしなさい。」
「レックスの相手の方がキツくないか…」
「安心なさいヴィンス。爆速でアセシナートに片をつけてそっちにいくから」
安心できない。
どう考えてもレックスはアセシナートより強い。
早く片をつけるって言ってもその前に俺たちがやられる可能性が高い。
「とにかくやるっきゃない。いくぞヴィンス」
「ああメタノイア」
まあやるしかない。
ラナが来るまで耐えるだけだ。
耐えれば勝機が見えてくる。
「君たちで果たしてどこまで耐えられるかな」
「いつまででも耐えてやるよ」
「まあハンデだ。マナポーションでも飲みなよ」
こいつ…、ラナと戦いながら俺たちの様子を見てやがったっていうのか。
これ想像以上に結構きついんじゃないか…。
まあここはそのご厚意に甘えさせてもらおう。
メタノイアも勢いよく飲んでいる。
そういやこいつに一本渡してたな。
にしても、本当に飲ませてくれるとはな。
余裕って感じだな。
その油断後悔させてやる。
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