27話
『ファイヤ!』
魔法を維持する技術、魔法留置。
今はこれを習得するべく修行中だ。
「ッ!あ…」
魔法をその場に留めることはできるようにはなった。
だが、それを維持し続けるのはまだ難しい。
魔法の維持に使う魔力の供給が間に合ってない。
魔法の効率が悪いのだ。
「どうするかなぁ…」
「悩んでいるよね」
「まあな、なかなかに難しい」
「そう?」
ラナは難しい?何が?…みたいな顔で平然とやってやがる。
しかも、いくつかの魔法を同時に。
「そうも簡単にやられると何ともなぁ」
「まあ、私にとっては簡単だしね。あなたにとっては難しいのかもだけど」
「まあ続けるしかないか」
『ファイヤ』
魔法を維持できる時間は長くなりつつあるがまだ短い。
ラナは未だに魔法を継続して出したままだ。
しかも、俺はこれだけでも手いっぱいだがラナは片手間だ。
悔しいものだ。
「ていうか何であなたはずっとファイヤしか使わないのよ。別の魔法を使わないの?」
水の魔法、風の魔法、土の魔法を同時に出しながらいう。
「これらは基礎的な属性の魔法なのだからあなたもできるわよね」
「ラナ様は無茶を言いますね」
その声と共に訓練所の入り口から人影が歩いてくる。
「メタノイアか」
「ヴィンス、だいぶ魔法が使えるようになったみたいだな」
「そんなことより酷なことってどうゆうことよ」
「魔法って人によって適正が違うんですよ。あなたは全属性使えるからわからないでしょうが」
魔法に適正があるのか。
そういや俺の知ってる奴らはみんな炎の魔法を使っていたな。
「俺は炎に適正があるってことだな」
「そうだ。炎属性は戦闘向きだからお前にピッタリだな」
「他の属性は戦闘に向かないのか」
「そうとも言い切れないわよ。まあ炎属性は他と比べ戦闘特化すぎて汎用性が低いのよ」
「ひとまず炎属性の魔法を鍛えておくべきだ。」
「強化系魔法を教えてくれるんじゃなかったのか!」
「まだ早い。魔法留置ができるようになってからだ」
「えぇー。ところでラナは強化系魔法も使えるのか?」
「もちろんよ。まあ使わなくても魔力の効果で勝手にある程度身体強化されるからそれで基本十分なのよね」
「それだけの魔力量があればそうなりますよね」
魔法を使わなくても魔力がありゃ身体能力が上がるのは便利だな。
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