26話
昨日はついに魔法が打てるようになった。
昨日のまぐれだったとは言われないように今日も打ってやる。
『ファイヤ!』
昨日最後に打ったのと同じ出来、いや昨日以上か。
魔力量の上昇も感じる。
『ファイヤ!』
「しっかりできているな」
「メタノイアか、だいぶできるようになっただろ」
魔法があたり焦げている的を見ながら俺は言う。
「そうだな。順調に成長してるな。」
『ファイヤ』
「じゃあ、俺は俺で用事があるからそのまま魔力切れを起こすまで続けといてくれ」
「ああ、...って、はぁ!?何言ってやがる。...もういないし」
『ファイヤ』
しょうがなく俺は従うことにする。
実際そうしたほうが成長も早いことはわかるしな。
だがまあ、疲れた...。
『ファイヤ』
5回も打てたのは上達ではないだろうか。
前はこんなにも打てなかったはずだ。
『ファイヤ』
まだまだいけるな。
魔法の成長は早いと聞いていたが本当に早いな。
『ファイヤ』
あと何回魔法を打てるだろうか。
「気絶してたか」
ここ最近、魔力切れも起こしまくってるからな。
慣れたものだ。
魔力量も増加し魔法もどんどんと打てるようになった。
「12時か」
時計を見るとちょうどお昼時のようだ。
飯を食いに行くか。
「うめぇ!」
「あなたは落ち着いて食べることを知らないのかしら」
「知らないね」
スラムで育ったのだからのんびりと飯を食っていたら死んでいたからな。
「にしても厄介だよな。魔力がなくなるとその分腹が減るなんて」
「魔力の回復速度上げていくしかないわね」
「どうやったら上がるんだ?」
「一応上がってはいると思うわ。魔力切れを起こして気絶してる間、どんどんと魔力を回復していっているのだから」
「上がってる気はしないけどなぁ」
「魔力総量も上がってるからでしょうね。ところで魔法留置はできるようになったの?」
やっべ…、忘れてた。
今までへなちょこだったのがまとも打てて喜び過ぎた。
というかメタノイアが魔力切れするまで魔法打ってろって言ったのが悪いんだ。
俺は悪くない。
「その顔…忘れてたわね」
ばれてーら。
「ああ、すっかり忘れてた。午後やることにするよ」
大丈夫だ、顔を見る限りラナは怒ってるわけじゃない。
俺がビビりすぎなだけだ。
「まあいいわ。成長はしてるみたいだしね」
やっぱりそこまで怒ってないみたいだ。
訓練の前に食えるだけ食っておくか。
魔力減って、お腹が減るのも少し軽減されるかもだし。
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