25話
今日はメタノイアに魔法を見せてもらうのだ。
俺は少しワクワクしていた。
「じゃあ訓練を始める前に俺の魔法を見せよう。あの的に向かって打つね」
『ファイヤボール』
メタノイアの打った魔法は的にあたり破壊した。
俺の魔法は当たる前に消えたり当たってもびくともしない。
このレベルの魔法が使えるようになりたいものだ。
「どうかな、ラナ様や執事長に比べればまだまだだけどそれなりに使えるだろう?」
「ああ」
「俺の専門はこういうのじゃなくて身体強化の方なんだがな」
「身体強化の魔法があるのか」
「ああ、魔法にも色々種類がある。この前戦った時も身体強化の魔法を使ってた。お前に純粋な身体能力では勝てないからな」
「俺もそれを使えばもっと強くなれるんじゃないか」
「そうかもしれないが今までやってた放出系とはやり方が全く違う。おれは強化系の方が得意だがお前はそうとは限らない。だがひとまずは放出系が最低限出来るようになってもらうがな」
「ああ、任せろ」
「じゃあ、雑談はここまでにして早速訓練を始めよう」
昨日と同じ魔力を空中にとどめる訓練からだ。
魔力が離散するのを防ぐのは大変だ。
特定の地点に魔力量を継続してとどめる。
前は離散しすぎて魔力の放出をしすぎて魔力切れを引き起こしたが離散を減らしていけばそれはなくなるはずだ。
なかなかに魔力の操作は難しい。
魔力は勝手に離散していく。
もっと集中しなくては。
魔力がどっか行かないように一点に圧力をかけるように。
できた…。
「その調子だ。そのまましばらく続けろ」
「ああ」
これ結構疲れるな。
集中を切らせない。
「そのまま魔法を打ってみろ」
しばらくするとメタノイアの声が聞こえてくる。
俺はとどめていた魔力を使って魔法を打ってみる。
『ファイヤ』
魔法はしっかりと的にあたる。
今度は威力も申し分ない。
曲がりもしない。
「おぉ、すごいな。できるようになったか」
「やっとできるようになった」
できるようになるまでかなりかかったな。
「できるようになったことだし強化系の魔法ってやつを教えてくれよ」
「まだだ。一回しかできてないだろうもっとうまくなってからだ」
「まあ、しょうがないか」
「ひとまず今日は終わりとしておこう」
飯の時間だ。
魔力の回復のため腹が減っている。
「うめぇ」
できることが増えた後に食う飯は美味い。
魔力の回復も感じる。
まだあの副将には勝てないかもしれないが今はこの成長を喜ぶとしよう。
「そんな急いで食べたら喉に詰まるわよ」
テンションが上がりすぎた。
ラナに注意されてしまった。
読んで頂きありがとうございます。
ブクマや評価、感想を下さると幸いです。
この作品は小説家になろうとカクヨムにて投稿しております。
Twitter(現X)
https://x.com/NiaN_kami




