24話
執事長…、ルドムに教わった魔力を体外で循環させるのと同じように魔法を打ってみる。
放った魔法はカーブがかかって飛んでいった。
「そうなるか…、いやこれはこれで使えそうだが」
メタノイアは呆れたような少し不思議な顔をした。
「うーん、魔力を体外に放出してそのまま止めることはできるか?体には戻さないように」
「やってみる」
体を出た魔力はすぐに離散してしまった。
難しい。
「魔力を濃縮するようにやってみろ」
「濃縮ってどういうふうにだよ」
「魔力に濃さの違いがあるのがわかるか」
「濃さの違いを感じたことはないがあるのは知ってる」
「魔力を一か所に集めて濃度を上げる。離散していく魔力も集めるんだ」
魔力を放出する。
その魔力は自然と離散していく。
放出する魔力、離散していく魔力それらを一か所に集めていく。
「くッ!」
魔力の離散はさっきに比べればマシだが、完全に抑えられてるわけではない。
集中していないとそのまま全部離散していくだろう。
魔力の放出量が多い。
このままだと魔力切れだ。
「目覚めたか」
メタノイアの声だ。
俺はまだ目を開けていないというのによく気付いたものだ。
「また気絶したのか」
「ああ」
目を開けて分かりきったことを聞く。
まだまだ実力不足だ。
魔法は未だまともに打てない。
教師が2人もいるというのに。
そういやメタノイアの魔法は見たことがない。
教えれるのだからそれ相応の実力はあるのだろうが。
「なあメタノイア、お前の魔法を見せてくれないか?」
「ああ、いいぞ。手本はたくさんあった方がいいだろうしな。だが今は先に夕食だ」
メタノイアは時計を指差す。
いつのまにかかなり時間が経っていたようだ。
確かに腹が減った。
魔力が回復しきってないだけかもだが、お腹が減ったことに変わりはない。
訓練はまた明日か。
その時にメタノイアの魔法を見せてもらおう。
夕食の時メタノイアの魔法はルドムに教わったとのことだ。
まだ魔法が使えるようになってすぐの頃世話になったそうだ。
ルドムは教えるのがうまかったらしい。
執事長がいればもっと出来ていたのかな。
そんなことが浮かんだ。
やめよう。
教わることはもう出来ない。
それに今、教えてくれてるラナにもメタノイアにも失礼だ。
魔法の実力、今はまだまだだが絶対に副将に勝てるレベルまでなってやる。
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