23話
夕食まで魔法の訓練を行う。
魔法は魔法陣から放たれる。
今回の訓練はラナから指定されたことをする。
俺は魔法陣を出し打てるようになったらすぐ打っていた。
魔法をすぐに打たずその場にとどめろというのがラナに指定されたことだ。
魔法留置という技術でこれができれば魔法により魔力を込めてから打ったり、相手が隙を見せたタイミングで打ちやすくなるらしい。
ラナが俺に魔法留置をやらせるのはどっちの理由でもない。
魔法をとどめておくだけでも魔力を消耗するらしい。
ただ魔法をどんどんと打つよりかは少ないとのことだ。
「魔力量の少ない今、こっちの方が魔法の訓練を長く続けられるよね」
そうラナが言っていた。
魔力量を増やすのは魔力切れを起こしまくった方がいいのではないかと思ったがそっちよりかは爆発力はないにしてが魔法の精度を上げていけば魔力の消耗量も減るらしい。
今の状態だと無駄に魔力を消耗しているとのことだ。
魔法留置をしていればその魔法の精度が上がる。
今後も魔法を使っていくなら魔力留置の応用を使う可能性が高いらしい。
いいこと尽くしだからやりなさい。
そう言われたからとりあえずやってはみるがこれまた難しい。
魔法を出すとすぐに飛んでいってしまう。
苦戦しているとラナがお手本を見せてくれた。
「魔力の流れを覚えておきなさい」
「ああ」
魔力感知が役に立つ場面がきた。
そう思ったが正直違いがわからない。
俺の何がダメなのか。
「やぁ、ヴィンス」
「えっとメタノイアだっけか」
「あれ?名前言ってたっけ?」
「いやラナから聞いた」
昨日のことを思い出す。
あのあとしっかり叱られたのだろうか?
「魔法の訓練をしているんだって?」
「ああ、なかなかできないがな」
「なんの訓練をしてるんだ?」
「魔法留置よ」
俺が答える前にラナが答える。
メタノイアは少し考えてから言う。
「とりあえず見せてくれないか?どのくらいできるのか?」
「ああ、わかった」
俺は魔法を出す。
だがそれは前方へ飛んでいってしまう。
「なんとなくわかった」
「なんでだ!」
「君は魔法を放つ時魔力を飛ばそうとしているんだ」
「どう言うことだ?魔力を飛ばそうとしてるつもりはないんだが」
「そのまんまの意味さ。君は魔法を打つのに魔法陣を作るだろう?」
「ああ」
「魔法陣を作るのに魔力を使う。魔法陣は魔力で出来てる。その魔法陣を作る過程に問題があるんだ」
「???」
「魔法陣を作るのはもちろん体の外になる。だから魔力を体外に放出するって言うのはわかるか?」
「ああ」
「放出する勢いが強すぎるんだ。だからその勢いのまま魔法が出ているんだ」
「つまり勢いを弱めればいいってことか。でもどうすればいいんだ?」
「体の前に魔力を止めることはできるか?」
魔力操作で体の前で手を離して魔力を循環させたことがある。
それと同じ感覚だろうか?
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