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24話:異常気象、息子の結婚と里見賢一の死

 1980年代、地球の気温も上昇傾向に転じ、温暖化に関する研究も進展した。このころ、72歳を迎えた里見泰介が大気汚染について興味を持っていた。そこで31歳の孫の里見恵一を伴って1985年10月には、フィラッハで地球温暖化に関する初めての世界的な学術会議・フィラッハ会議が開催されると聞き2人で参加した。その会議では、「21世紀半ばには人類が経験した程のない規模で気温が上昇する」との見解を発表。


 早速、太陽熱温水器の設置、買い物袋の利用、自転車、徒歩での移動を心掛ける様にした。自然エネルギー活用研究会に参加し活用方法も学んだ。現在、研究中の太陽光発電にも興味を持った。そして、これは、自分たちの家族だけでなく里見の経営するレストランでも実行した。極力、プラスティックを廃止し箸、スプーン、フォーク、スプーンの使い捨てを辞めて再利用の徹底をはかった。これにより里見家やレストランでの光熱費が減ることになり利益率が上がった。


 それだけ留まらず、里見明男は、日曜ミサに言った時、この考えを仲間もクリスチャンたちにも広めた。地球環境を壊さない、自然破壊を禁止、無駄遣いを辞め合理的に生きることを提唱。これに対して、お金持ちのくせにアーミッシュの様にふるまうのは、おかしいとか、偽善にすぎないとか、多くの批判を浴びた事も事実だった。


 これに対し、現代文明を否定してるわけではない。自らの信条を喪失しないかどうか慎重に検討したうえで必要なものだけを導入していると反論。これから里見明男は、農薬や化学肥料を極力使わない自然農法での野菜、果物を店で使うようにした。当然、コストは上がるが、自分たちの主張を書いたメモもテーブルに店に張ったり、置いたりした。


 この主張に賛同してくれる日本人も多いのには驚かされた。そのうちに厳選材料を使った、体に優しい料理として推奨して少し高いが女性を中心に人気が高まった。1984年、里見重道の長男、里見勝一が、里見レストランに来ていた、横浜市役所に勤める早川恒子と2年の付き合い後の4月22日、ホテルニューグランドで結婚式を挙げ、店の近くの賃貸マンションに引っ越した。


 それに刺激されたのか翌年1985年6月16日、里見和明は、神奈川県庁に勤める清水牧子とホテルニューグランドで結婚式を挙げ引っ越した。こうして1990年になると世界の異常気象について注意深く調べるようになった。まず1991年4月のバングラデシュ台風水害、バングラデシュ大水害 死者、行方不明者13万9千人以上、負傷者多数。


 その台風が猛威を振るい15メートルもの高潮により壊滅的な被害を与えた。20世紀最悪の大水害の1つとして記録に残る。9月、日本の近畿地方で台風18号で死者、行方不明者12名、建物損壊200戸、建物浸水52000軒以上。1991年9月、全国の台風水害、台風19号風水害、死者行方不明者62名、負傷者1500名、家屋損壊17万戸余、浸水家屋2万2千戸以上。


 瞬間最大風速60メートル以上とかなり強力で近年まれな猛威。被害額5700億円超、厳島神社が損壊したことでも有名。その頃、日本のバブル崩壊は、1991年から始まり、実際、地価の下落が始まった。しかし、株価の方は1990年、はやい速度で下がりだした。でも、まだその時点では、全体的なバブル傾向は弾けなかった。なぜか?それはまだ地価が下がっていなかったから。


 つまり僕らの脳みそは、この数年間バブルの毒にどっぷり浸かって完全にバラ色に汚染されていたのだ。そんな1991年11月3日、里見重道と里見明男の父が、息を引き取ったと、奥さんのシンシアから連絡が入った。すぐに、里見重道と里見明男が熱海の老人ホームに行くと、既に、里見賢一の顔に白い布がかけられていた。シンシアは、お医者さんの手前のためか気丈にふるまっていた。


 たが2人の息子が駆け付けると抱き着いて、お父さんが天国に召されたと号泣。医者の話によると心不全、静かに息を引き取ったと説明。菩提寺もないので日本で縁が深い横浜の高台に葬ろうと里見重道が言うと納得。葬儀屋に電話し横浜の久保山斎場での葬儀をしたいと言った。その後、11月8日、午前10時から空いてると連絡が入った。そして里見レストランの関係者に連絡した。

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