25話:博多で高度臨床検査センター設立へ
夏は、大変な暑さだったが、患者さんに少しでも快適に過ごしてもらう様に、
外来に冷凍庫を置いて、凍った冷却剤を小タオルにまいて使い終わると横に
置いてもらう様にすると、好評だった。こう言う細かいアイディアを考える
あたりは、さすが元秘書と言った感じで、泉田が田丸さんを我が妻ながら偉いと
思っていた。やがて2017年10月12日夜20時、丹沢先生から召集が
かかり、新横浜の個室のある焼き鳥屋に集合した。
そして、最初に、丹沢先生が、泉田に結婚おめでとうと言った。ところで、
今晩、集まってもらったのは、先日の結婚式で泉田の奥さんの田丸鈴江さん
の実家が九州でも有名な田丸病院だとわかり、色々調べたら、博多の医師会の
会長を務めていたことがわかった。そこで、泉田君に九州、博多で高度臨床検査
センターの設立委員会を作ってもらえないだろうかという事だと語った。
それを聞いて、そんなむちゃな、ちょっと待ってと言い個室の外に出て奥さん
に電話して用件を話すと来て話を聞いてくれることになった。少しして、奥さん
の泉田鈴江さんが入ってきた。そして、ご用件を伺いたいと言うと、丹沢先生が
単刀直入に、九州、博多で高度臨床検査センターを設立したいのだが、協力して
もらいたいと言った。
わかりました、ただ急にという訳にはいきません、こういう事は下手に動いて
失敗しては元も子もないし、こちらの真意を正確に伝えて、両者でじっくり話し
合ってから決めていくことです。私も、この仕事をして高度臨床検査センターの
意義、意味、良さは十分理解してるつもりですと、私も我が故郷でこう言う
素晴らしいシステムを作るのは、博多周辺の人達にとっても意義あると考え
てますと言った。
どうでしょう、最初に私が父にわかりやすく、今やっている仕事の内容、
その意義、患者さん、お医者さんに取ってのメリットを説明して、それを終えて
から、丹沢先生が博多の私の父や博多の医師会の先生方とお会いになると言う
のは、いかがでしょうか言うと、なる程、その方が確実で、着実に事を運べそう
ですねと、納得した。佐藤さんも泉田も同意した。では、来週の私の休みの日、
10月20日に実家に帰り、話してきますと言った。
そして、焼き鳥を食べて、今晩は、そのまま解散となった。自宅に帰ってから
、泉田が、悪いな、君まで、私達の計画に引き込んだみたいでと言うと、そんな
ことない、高度臨床検査センターの設立は、患者さんやお医者さん、その地域に
住む人にとって、良いことだと思うから是非作って欲しいと思っていますと
言った。だから、変な話にならない様に順序立てて、失敗しないように動くこと
が肝心なのよ、むしろ、奥さんに泉田が説得された。あんたは、偉いと、言うと
、私はこう見えても、早稲田大学の弁論部にいたのよいうと、おー恐!、
下手に夫婦げんかもできないわと、言うと、2人で大笑いした。




