17話:本性見えたりスケベ爺とプレゼン
やがて、御所望の女性達が丹沢先生にボインなねーちゃん、泉田には和服の
似合う色ぽいお姉様、佐藤さんには、やたら明るく色白のスレンダーな
カリフォニアガールと言った面々がついた。そして、乾杯と言い、めいめいに、
個人面談が始まった。そうして23時過ぎて、夜とアルコールに弱い泉田が、
アクビをすると、この子まだ、若いので、おねむの時間と言って、泉田が
丹沢先生のおごりで良いんですよねと言い、ごちそうさまですと頭を下げて
店を出て行った。
その後の事は、ご想像に任せて、この夜のことはこれでおしまい、しかし、
丹沢先生は、かなりの金額を請求されたようだったが、十分すぎる程、ボイン
を楽しんで、嫌われない程度に、うまく、さわって、十分、元は取ったよう
だった。一番可哀想だったのは佐藤さんで、やたら明るいお姉さんに、
デュエットを強要されたり、ガンガン飲まされ、新しいボトルを入れられ
たりして、千鳥足、前後不覚になる程、飲まされて、タクシで帰り、自宅
のベッドで撃沈。
その後、4月7日に新大阪駅で午後15時に待ち合わせ、構内の喫茶店で
少し打ち合わせ、泉田がOHP、スライド使うときには担当することにした。
少しして、タクシーで三菱UFJ銀行・大阪中央支店に向かい、予定時間の
15分前に到着して、会議室に案内された。定刻になると15人程の銀行の
方々が入って来て、15枚分の名刺を1人の女性銀行員に渡した。
そして丹沢先生が打ち合わせ通りOHPで首都圏の銀座、渋谷、新宿、最近
の港北ニュータウンや数多くの高度臨床検査センターの場所と施設内部の
写真と検査費用と土日、夜間の検査の状況など、驚く様な資料ばかりを次々
と見せた。その後、首都圏の高度臨床検査センターの数の患者数と一覧表に
したものを見せると歓声があがった。
多分想像以上だったのであろう。そして、これからも場所は企業秘密で
言えませんが、年に数カ所ずつ高度臨床検査センターをオープンさせるつもり
ですと言った。その後、高度臨床検査センターの設置費用と返済年数と投資家の
数と金利の表を見せると、また歓声があがったので費用が高いことを驚いている
のですかと聞くと、機械のリース費用と維持管理費用、事務経費、人件費、
また、投資家の数と金額、首都圏って、さすがにすごいですねと驚いていた。
関西圏では、こんな多額な費用、どれだけ投資してくれるか心配ですと言うと
、投資家は首都圏だけでなく、全国、一部は外国人だというと、また驚いていた。
規模の大きさには、歓談の声が出たが、投資家探しと費用の大きさ、実際に
患者さんが来てくれるのか、運営していけるのか、それが心配なようで、
最初の頃の感嘆の声がなくなり、ため息のような声ばかりだげる様になった。
そこで、運用方法については、もう既に運用してから15年間は見ていますので
、きっと上手くできますよと言ったが、やはりやってみなければわからないと
、聞いていつ銀行員の顔に書いてあった。それでは、とっておきの資料を
お見せしますと言い、この所、数年の利用者数の推移を見せると、順調に
増えてるや、おまへんかなどと関西弁が飛び交って来た。
最後にライバルはいない、現状では三菱UFJ銀行さんだけですから安心して
大きな船に乗ったつもりで、突っ走ろうではないですかと、丹沢先生が言えば言う
ほど、むなしく聞こえるのは、佐藤と泉田だけではなかった様な気がした。
そして、約1時間のプレゼンが終わり、何か質問はと言うと、行員は、みな疲れて
、厄介な仕事を仰せつかったとでも言いたげな顔をして下をむいてるのを見ていた。
案ずるより産むがやすし、首都圏では一気にとはいかないものの着実に20年間
の実績を積み上げいて、一軒脱落もありませんよと言ったが、時間かかりそうと、
言いたげだった。そして、プレゼンの担当者3人が、明るい顔をして元気に一緒に
やっていきましょうとかけ声をあげたが、むなしく聞こえたのは泉田だけでは
なかったような気がする。終了後、3人は急ぎ足で帰ったのは言うまでもない。




