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15/19

今日は、メダカを見ない日にしました。

「カイトってさ」


「ん?」


「休みの日、何してるの?」


 朝。


 いつものように餌をやっていると、ミアが突然そんなことを聞いてきた。


「休み?」


「うん」


「メダカ見てる」


「それ仕事でしょ」


「いや、趣味でもある」


「じゃあ趣味は?」


「メダカ」


「……他は?」


「ない」


 ミアが黙った。


「何だよ」


「つまんない大人」


「朝から失礼だな」


「だって、毎日ここにいるじゃん」


「店だからな」


「お休みは?」


「別にいらない」


「いるよ!」


 なぜか怒られた。


 ミアは腰に手を当てる。


「今日、ユアステラでお祭りやってるの」


「ユアステラ?」


「……知らないの?」


「ああ」


「ほんっとに何も知らないね!」


「悪かったな」


「ユアステラだよ? この辺の子供でも知ってるよ?」


「じゃあ俺は、この辺の子供以下だな」


「自慢することじゃないよ!」


 ミアは呆れた顔をした。


 仕方ない。


 この世界について。


 カイトの頭には、言葉や金の使い方、生活するために必要な知識はある。


 だが。


 どこの街の祭りが有名だとか。


 どこの飯がうまいだとか。


 そんなことまでは入っていなかった。


 そして何より。


 この世界に来てから、自分で知ろうともしていなかった。


「とにかく!」


 ミアがカイトの腕を引っ張る。


「今日は店、お休み!」


「ちょっと待て。餌が――」


「今あげた!」


「水も見ないと」


「見た!」


「クロが――」


「元気!」


「シロは?」


「元気!」


「子供たちは?」


「元気!」


「…………」


「行くよ!」


「はい」


 負けた。

仙台勝たなきゃつまんねえだろっ! っていう世界観ですw

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