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海外から人を買い付け始めるとするか

 さて、遊郭に関してはまず大坂、太宰府、江戸、仙台などの俺たちのそれぞれの本拠地のものを優先させるとして、島津が直轄している大きな都市などにも商人などから嘆願が来たらそれらの設置を許すことにしようと思う。


 遊郭の存在がトラブルの原因となって治安を乱すというのも一面では真実だが、それらの存在がむしろ全体としては治安の向上に寄与することのほうが多いと思うからな。


 そして当面は日本全体は平和に健全に豊かになっていくだろう。


 問題を起こすものを極寒の北方に送って本土から少なくしていくことで、平和に土地開発なども行われていくんじゃないかと思う。


 無論、完全に貧困や天災による窮乏などを防ぐことはできないだろうけど、俺は高山国で取れたコメなどの作物の余剰や明、アユタヤなどの米を買い付けることができるからな。


 そうなると本来の江戸時代より娘を売る親などは減る可能性が高い。


 なので、遊女候補を海外から買い付ける事を行うとしようか。


 5歳から10歳位の白人の子供をなるべく買い付けるようにするのだ。


 入手先はユダヤ人商人・デンマーク商人・アラブ人商人・華僑商人経由で行うとしようか。


 アラブ人の奴隷貿易の歴史は古くファーティマ朝の統治期間では、奴隷のほとんどはスラヴ系東ヨーロッパ人で奴隷(スレイブ)の語源になったのはこれが理由だったりする。


 その後は西はイベリア半島やイングランド、地中海のラテン系、北アフリカのベルベル人など、東は中央アジアのテュルク系、北はスカンジナビア半島の国々など、幅広い地域から様々な出自、民族の人々が奴隷として集められ売買されている。


 男の奴隷であるマムルークなどが王朝を打ち立てたりできる程度には奴隷の人数も多い。


 またアラブ人の皇帝は、白人を好む人間が多かった関係もあり、そのハーレムには白人女性もけっこういたりする。


 フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトの最初の妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの従妹であるエイメ・デュ・ビュク・ド・リヴェリはフランス人女性で、オスマン帝国のハーレムに入りスルタンの母后となっていたりもするな。


 もちろんそういった女性を売り買いする商人や奴隷市場も普通に存在するわけだ。


 なのだが日本で買い付けるのはイスラムの皇帝が好むような年齢より下のものだから競合はしないだろう。


 この時代は普通に表立って奴隷市場がありそこで買うこともできるので、そこで生糸などを換金して買い付けさせるようにすればいいか。


 別に遊女にするだけでなく、オーストラリアやアメリカ西部を開拓するための農奴や諜報員として育ててもいい。


 これは明や朝鮮半島、満州地域などに対しても諜報活動の一つとして行っておくべきか。


「さて、問題は誰にやらせるかだな」


 やはりそういったことをうまくやれそうなのは宇喜多直家か。


 俺は宇喜多直家を呼んで話をすることにした。


「お話とはどのようなことでございますでしょうか」


「うむ、大坂の遊郭の設置については俺の本当の目的はなにか知っているな?」


「はい、大名を傾城に溺れさせ、なおかつ枕事の際に大名の本音を探らせようと言うものと聞いています」


「うむ、だが遊女となるものもいずれ減るであろう。

 また大陸や半島などでの情勢の情報を収集するにも使えるだろう

 そのため本土以外で人を買い付けようと思うのだが」


「本土以外でございますか?」


「うむ、南蛮の白人を扱うイスラームの奴隷市場や明や朝鮮の女衒などからも人を買い付けたいと思うのだ」


「その役目を私にということでしょうか?」


「ああ、お前さんならうまくやってくれるだろうと思うんでな。

 人の売り買いに関わってる商人などをうまく使ってやってくれるか?」


 宇喜多直家は妻の実家や娘が嫁いだ相手をあっさり暗殺したりしてるしな。


「かしこまりました、その役目受けさせていただきましょう」


 とりあえず彼なら普通にうまくやってくれるだろう。


 買ってきた者たちもうまく扱う必要はあるだろうけどな。


 ヨーロッパでは戦災孤児などもたくさん出てるだろうし。


 問題は俺がペド扱いされそうなことだろうかね。


 まあ、そんなことを気にしていたら遊郭の設置なんてできないけどな。

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