まさかの援軍
空から、轟音を轟かせ、赤い何かが降りて来た。
それは、巨大な赤い飛行船だった。飛行船のバルーンの部分には、赤いたてがみの獅子の紋章が描かれている。それは、よく見ると、ラティーニャ王国の国旗と同じだった。
もしかして、助けに来た?アルフィンの拷問執行人達もその様子に唖然として、その手を止めた。
リカードも、顔にかかった乱れたブロンドの髪の隙間から、瞳をまぶしげに細めて、謎の飛行船を見上げた。
すると、一羽の鳥が、飛行船から放たれて、傷を受けて、倒れているフィオナの肩に見事に、そして優しく着地した。
「レディーフィオナ そしてエステバンそして みんなー助けに来たぞー」
鳥が大声で、叫んだ。何と、援軍は、デ ウス王だった。 フィオナがたずねた。
「デ ウス王 お前 逃げたんじゃなかったのか」
「レディーフィオナ 私は裏切りはしない 特に美しい女性は 」
「 よくも 私の友人達に酷い事をしてくれたな」
人間に姿を戻したデ ウス王は、ヒョウ柄の、赤いマントを翻して、拷問執行人達を睨み付けた。
ダリル・メイもセシリーも、その様子を見て唖然としていた。そして、もう一人、赤い飛行船から、意外な人物が。
一つ目の巨人、あの硬く強靭な体を持つ、エティエンヌ・ルドンが、パラシュートのように傘を使い、飛行船から、降りてくるではないか。
この先は、言うまでもない。雷の魔術と怪力を持つ、エティエンヌ・ルドンの活躍で、リカード達は、救われた。一瞬にして、手のひらから放出される雷の魔術で、拷問執行人達を蹴散らした。
敵にすると、非常に やっかいだが、味方にすると、これ以上、頼もしい奴もいないのだ。
だが、仲間達への、拷問の傷は、あまりにも酷く、ダリル・メイにより、魔法も封じ込められている。治癒魔法も使う事ができずにいた。
そして、ズイルバーン帝国の、最強の部隊である、アルフィンガードも、背後に控えていた。
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