↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

007 肉盗られた、、、

中1の時、クラスメイトが釣竿を持ってきて、仕掛けとしてルアーをつけたんですよ

で、外に丁度彼岸花が咲いていたので、それを釣ろうってなりました

釣れかけたんですが、外れた反動で上空にルアーが舞い、木に引っかかりました

これを僕は「根掛かり」ならぬ「幹掛かり」と呼んでいます

※無理に糸を引いてルアーは帰らぬ魚となりました

皆さんは彼岸花を釣ったことはありますか?

よく見るとフードを被った人物は箒(ほうき)に乗っていた


魔法使いが箒に乗ってるイメージはあったけど、実際そうなんだな


串焼き一本盗られた俺は、異常に冷静だった。だってもう肉食べられちゃったし。騒いでも意味ないから


俺の周りを見ると、広場なだけあって、たくさんの人がフードの盗人を見上げて騒然としていた


とりあえず俺はフードの人を捕縛することにする。盗人(ぬすっと)を常置するわけにもいかないからな


俺は軽く跳び、フードの盗人の少し横を通り、フードの盗人の真上まで来た。フードの盗人は焦った素振りを見せてから、逃げ出そうとした。


「もう遅ぇよ。既に俺の射程圏内だ」


俺はさっき肉を食べ終わった後の串の上に乗り、自分に一瞬だけ重力魔法をかける。串は加速し、空気摩擦で炎を纏う


ストッ


フードの盗人の肩辺りに串が刺さった

フードの中から荒い息遣いがする


一応対人用に威力は収めたからとはいえ、魔力を維持して浮いていられるとは。いや、スキルの可能性もある


「あんた、何者だ?さっきの攻撃モロにくらってんのに浮いてられるって」


「秘密よ。それより、貴方こそなんで私に手加減したの?」


女性の声が聞こえる

にしても手加減したのがバレていたとはね


「あんたが秘密なら俺も秘密だな」


「そう。ただ、これだけは忠告しておくわ」


軽く返答してフードの女性はフードを深く被り直す


「相手を殺すことを躊躇(ためら)っていては、死ぬわよ」


「は?でもあんた俺に害意ないだろ?」


俺には一瞥(いちべつ)もくれずに、箒に緑色の魔力を込めて飛んでいった

俺の跳躍は横方向にはスピードがあそこまで出ないから、今回は諦める


「あの盗人女性だったんだな」


とりあえず俺は広場に降りて、阿保面してるおっさんの方に向かった


「カリィ大丈夫か?」


「うん、擦り傷の一つもねぇよ」


「それは良かったが、お前飛べたの?」


あ、終わった

なんだかんだで広場の人がこっちに集まってきてるし

俺は脳味噌をフル動員させて言い訳を考える


「そのー、なんだ。多分俺が肉盗られてるのを見て神様が力を貸してくれたんだ」


「本当か!?」


やっぱおっさんって阿呆だわ

そのうち怪しい壺買いそう


とりあえず俺は言い訳を続ける


「うん、神様が、『カリエームよ、お主に飛翔の能力を貸す。世の邪悪を討て!』って」


俺の知る神もどきはもっとフランクだけどな

ちょっと神の威厳貸してもらお


「そうか。今日はいい日だな、カリィ」


俺なんかした?

もしかしておっさんってどっかの宗教団体入ってたりする!?


「あんさん、将来は聖職者さね」


広場に集まった群衆の内の1人のおばさんに言われた


「へ?」


腑抜けた声が出てしまった


「カリィは神の使いってことでしょ?確かにもう将来聖職者確定だよ。他の職業に就いたら罰(バチ)が当たるかもな」


おっさんが妙に上機嫌に語る


「神ってそんなにすごいのか?」


俺にとっちゃただの狂人なんだが


おばさんの横にいたおっちゃんが語り出す


「そうだな、偉大なる我らの神『レベル』は、世界をお造りになった。その次に、人間という弱い存在を生み出された。だが、人類は余りにも魔物への対抗手段が少なかった。そこで、神は我らに『魔法』と『スキル』をお与えになった。これによって人類は繁栄を今もなお続けている。こんな話も知らないのか?」


やばい、咄嗟の言い訳が結構大事になってる気がする

でも今からやっぱ冗談です勘弁してくださいとも言えない!

そんなことしたらヴィルクリヒカイトでの人生社会的にここで終わるって


「い、嫌だなぁ、もちろん知っていますよ。俺、いや、僕が言いたかったのは、僕が今まで神の使いに出会ったことがないから、どのくらいすごいのかわからなくて。ね?」


必死に弁明を図る


「そういうことか、なるほど」


おっちゃんが納得してくれた


「いいか、カリィ。神の使いっていうのはな、神話の中で世界に5人しか存在しないと記されてる人たちのことだ。」


おっさんが真剣に俺の顔を覗き込んでくる


「へ、へぇ。そうなんだ」


俺はあたふたしていてうまく聞き取れないが、群衆から「何系統の魔法を使って空を飛んだんだ!?」とか、「すぐそこの屋台の串を武器にしてなかったか?」とか、「あ、憲兵が来たぞ」とか、統一性のない文が聞こえる。


え?憲兵来た?


群衆がパカッと割れた。


そして、向こう側から鎧を着た人が歩み寄ってきた


「5歳ほどの少年が自らを神の使いなどと宣言しているという報告が入ったのだが、その少年とは君のことでいいかな?」


「あ、え?いや、宣言なんて呼べるほど盛大にはしてないし、僕は神様に語りかけられて力を貸してもらいましたって言っただけなんですけど、、」


「どうやら君で合っているようだな。詳しい話は本部で聞こう、保護者の人とついて来たまえ」


「あ、は、はい?」


誰だよしれっと通報した奴!さっきから数分も経ってねぇぞ!?

だが俺にはまだ希望がある


「おっさん、カバー無理か?」


おっさん、ある程度はカバーできるんだよな!?

俺今憲兵に強制連行されかけなんだが!?

助けろよ!?


「こりゃあやっちまったな、俺じゃカバーは無理だ。行くぞ」


もうだめだ。おしまいだ


「憲兵は王国の中じゃお偉いさんだ。平民風情の俺がどうこうできる相手じゃない」


俺は肩を落としながら憲兵の後ろを強制的に歩かされた


誕生日のはずなんだけどな

世界が俺を祝福してる素晴らしい日になるはずだったんだけどな


もう憲兵の本部らしき建物についてしまった


「少しここで待っていてくれ」


俺とおっさんは大人しく憲兵に通された部屋で待っていた


少し待つと、黒いローブを着た短髪白髪のおじさんが出てきた


「初めまして。憲兵局庁の局長のフェルト・イェーガーです。立ち話もなんですから、どうぞ座ってください」


いきなり局長かよ、超お偉いさんじゃねぇか


「そ、それじゃあ、失礼します」


「それでは早速。まず貴方たちの名前と職業を教えてもらえますか?」


おっさんが口を開く

職質ね


「私の名前はエア・ツィーエンです。魔物狩りを生業(なりわい)としています。この子の保護者です」


「僕はカリエーム・エスワールと言います。職業は、無職で。」


果たして無職でよかっただろうか。まあ、未就学児だし。大丈夫っしょ


「つかぬことをお聞きしますが、エアさん。もしかして『橙(だいだい)』の『双剣の魔剣士』、ツィーエンさんですか?」


ブフォ


んなわけねーじゃん阿呆なただのおっさんだぜ?2つ名なんてあるわけねぇじゃん。吹いちまったじゃねぇかよ。あとなんだよ『双剣の魔剣士』って。厨二病こじらせすぎな。おじさんもなかなか面白い冗談かますじゃねぇか。


そして、おっさんが口を開いた


「巷(ちまた)ではそう呼ばれているらしいですね」


ゑ?


俺は確かにおっさんがそう言ったのを聞いた

この作品が面白かった!

続き読みたい!

いいから作品の続き書け!

休むな!考えるな!いいから書け!

と思った人は、レビューやいいね、応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。