↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

006 誕生日の始まり

小学生時代、僕が友人と公園で遊んでいた時のことです

友人が唐突に叫びました

「アメリカの?大統領は?じゃんけんで?決まります!」

トラ○プさんは豪運だったかもしれないです

ちなみにその友人によると日本の首相はジェンガで決まるそうです


皆さんはじゃんけんでグー、チョキ、パーどれが一番強いと思いますか?

いい朝だ。小鳥は囀(さえず)り、小川がせせらぎ、

なんてことはない。冬だから!

小鳥は巣に引きこもってるだろうし、小川は凍ってるだろうな

だが、今日は俺が初めておっさん以外の人間と交流を持つことができる素敵な日だ

世界が俺を祝福している!多分!誕生日だし!


「おはよう、カリィ」


俺最強的な気分で着替えてから部屋を出ると、リビングにおっさんがいた

普段は俺よりも遅く起きてから魔物狩りに行くのに、今日は早い


「おはよーおっさん。まだ6時だけど。いつもより早くね?」


「まあ、カリィの誕生日だからな。昨日はよく眠れたか?」


そう聞かれると微妙だ。なんせ神もどきに睡眠を邪魔されたから。今でも夢とは違って記憶に残っている


「まあ、そんな顔するってことは寝られなかったんだな」


「まじ?顔に出てた?」


あの神もどきと同レベルだったようだ


「ああ、それじゃあ、街にでる準備しろ」


「え?朝飯は?」


俺はまだ朝飯を食べていない。まさか誕生日に我慢しろと?


「街で食べるから、別にいらないと思うんだが」


「いいの?やった!誕生日最高だな」


そんな会話をしながらなんだかんだで家を出た。


家を出たあと、小さい道を通る

山の中ではあるが、普通に通れる道だ


山を下ると、壁が見えた

20分ほど壁に沿って歩くと、門についた


「おお、エア!ん?その子はお前の子供か?」


門番がおっさんにフランクに話しかけている

おっさんが街で顔が利くのは本当のようだ


「そうだぞ。カリィ、挨拶して」


「初めまして。エアがお世話になってます。エアの子供のカリエームといいます。これからよろしくお願いします」


「ああ、よろしくな。礼儀正しい子だな。エアとは違って」


門番の人がおっさんを小突く


「うっせぇよ。俺は礼儀がないんじゃなくて分け隔てなく相手に接しているだけだ」


「わかったわかった。で、今日は基本的に休みの日だったはずだが、何しにきたんだ?」


「カリィの誕生日だから、初めて街に連れて行こうってなっただけだ」


「なるほど、カリエーム、誕生日楽しんでな」


「ありがとうございます!それでは失礼いたします」


俺とおっさんはすんなり街の中に入れた。いわゆる顔パスだ


門をくぐると、そこには道を行き交う人達と、両脇には店が並んでいた。遠くには城が見える


「わあ!すげぇなおっさん!人がめっちゃいるぜ!?」


俺ははしゃいだ


人生で初めてたくさんの人を見たときに興奮しない人間はいないと思う。たとえそれが2度目の人生だったとしても。そんな中、おっさんが衝撃的な発言をした


「ここはまだ城下町で、人も少ない方だけどな」


「は?嘘でしょ?俺人混みが酷いところできるだけ通りたくないんだけど」


「まあ、慣れだな。これから城下町に通うか?人混みにも慣れると思うが」


しれっと言いやがったぞこのおっさん


「いいの!?」


「プフェルトへの対応を見る限りはな。あ、プフェルトってのはさっきの門番の名前な。何か問題起こしたら城下町通いは取り消しな」


「わかった!」


それでも俺にとっては十分美味しい話だ。なんせ5年間もおっさん以外の人間にあってないんだから

で、俺が腑に落ちないのが、


「おっさん、城下町ってどういうことだ?」


「え?異様に言葉を知ってるカリィなのに知らないのか?城下町っていうのはな、」


天然馬鹿かおっさん


「ちげぇよ阿呆」


「阿呆とはなんだ」


「俺はここが城下町ってっことを説明しろっつってんだよ、このど阿呆」


「ああ。そういうことか。ここはヴァイヴァッサ王国っていう国で、遠くに見えるケーニヒ城を囲んでいる街がケーニヒだ。ケーニヒは王都で、ここは城下町のペフェスティグテだ」


「王は誰なんだ?」


「そういや今は国王がいないな」


???

王がいない国を王国と呼ぶには無理があると思うんだが


「前王が急に御隠れになってから3年はもう国王がいないままだな。誰が王になるかで争ってんだろ。今は上皇様が政治をしてるはずだ」


「へぇ、でもならいっそのこと上皇様が王になればいいんじゃないのか?」


「それがな、上皇様がそれを断ってんだよ。王になると政治だけじゃなくなっちまうから老体にはきついんだろうよ」


なるほど。超納得。要は面倒なんだな


そんな会話をしながらケーニヒ方面に歩いてると、俺とおっさんの腹から音が鳴った


「とりあえず腹減ったし朝ごはん食べるか」


「りょー」


俺達はおっさんの行きつけらしい屋台に行った。


「店主ー、串7本くれ。全部塩で」


おっさんが注文する


「あいよー」


美味しそうな肉の油が弾ける音がする


「ほい、塩7本だ、珍しいね塩なんて、エアは大体タレなのに」


店主らしい鉢巻を巻いたおっちゃんが串を差し出す


「息子の誕生日だからな」


「おお、息子さんかい、これからも贔屓によろしくな」


俺はお辞儀だけした


店を離れて、ちょっとした広場に行った。中央には噴水がある


「おっさん、2本くらいくれよ」


「2本でいいのか?4本くらい食うと思ったが」


「これからも何か食べると思うからな。一応腹一杯にしちまうのは気が引けて、」


「なるほど」


しれっとおっさんは5本串を頬張る


「俺も食べよ」


俺が口に肉を入れると、


弾ける肉汁!

広がる塩味!

ジューシーな味わい!


とはならず、


「おっさんが作るいつもの焼肉の方がうめぇんだけど」


「お、褒めか?ありがとうな」


悔しいがおっさんは料理が上手い。でも、それだけではない気がする


「おっさん、この串焼きの肉ってなんの肉だ?」


「あそこの店が使ってるのは確か普通の牛だな」


「おっさんがいつも焼いてるのは?」


「普段は森で採れるレッサーボアの肉だな。ボアってのは、猪(いのしし)みたいな魔物な」


食卓に実は魔物が並んでいたとは。知らなかった、、、


「じゃあ、あそこの屋台も魔物の肉使えばいいじゃねぇか」


「そうはいかねぇんだろうよ。なんだかんだ言ってボアは狩るのが大変だからな」


「ふーん。俺はその狩るのが大変な魔物を贅沢に食卓に出してやってんだぞと。まあ嬉しいけど」


「別に自慢したかったわけではないがな。」


「冗談に決まってるだろ。で、次は俺本屋に行き」


たいな、と言いかけたとき、俺の耳を音が掠めた


ヒュッ


俺の手から食べようとしていた串焼きが消えた


おいおいおい、誕生日にスリはねぇだろうが!


俺は苛立ちながら不意に上を向いた

そこには、フードを被った人物が肉を頬張りながら宙に浮いていた

この作品が面白かった!

続き読みたい!

いいから作品の続き書け!

休むな!考えるな!いいから書け!

と思った人は、レビューやいいね、応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。