005 夢
僕は学生時代、三大兵器というものがクラスにありました。
・柿を教室の壁に投げて爆散させたことで「柿爆弾」
・N○PEで闇鍋したものを「ゲテモN○PE」
・蜂蜜が教室内で飛び交ったことで「フライング マイ ハニー」
みなさんはどれが一番強いと思いますか?
※全部適切な処理をしました
「おっさん!おやすみ!」
「ああ、カリィおやすみ。早く寝ろよ〜」
俺の部屋の灯りが消される
ついに明日は街に降りる約束の誕生日だ。
小学生の遠足を楽しみにする時より楽しみで眠れる気がしない。
結局10時くらいまで俺は起きていた
だが、俺の体はまだ子供だ。そんな体に眠気が襲って来て、耐えられるわけがない。
俺は睡魔に夢の世界へエスコートされた。
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「ここは、」
気づくと俺はあの神もどきと出会った『ハイリヒトゥム』にいた。
ここも世界なので、恐らく夢ではない。
そういや転生する直前に神もどきがちょくちょく君の夢に出るからねー、っぽいこと言ってた気がする。
案の定、神もどきが偉そうに鎮座してた。
「やあ、5年ぶりだね。」
相変わらず神もどきは上裸の狂人だった
「お前何しに俺の楽しい楽しい誕生日前日の睡眠時間を邪魔しに来たんだ?」
「まあ生活に慣れてきたところで、まだこの世界への疑問があるだろうから、情報提供と、アドバイス?かな」
神もどきがわざとらしく口ごもる
上裸狂人が口ごもっても気持ち悪いだけだからやめてほしい
「手短に済ませてくれ。俺はさっさとまともに寝たい」
「感動の再会に浸る時間がぁ。ま、まずは情報提供からだね」
俺は面倒だから黙って聞くことにした
「気づいたと思うけど、『ヴィルクリヒカイト』には 「魔法」や「スキル」という概念がある。例外はあるけど、魔法はおおまかに分けて2種類だ。一つ目のマテリア系統は物質に干渉する魔法で、簡単に言えば攻撃魔法。二つ目は、ウィタ系統で、生命や精神に干渉できる魔法。こっちは回復やデバフ・バフがメイン」
神もどきはベラベラ喋る
「次はスキルだね。スキルっていうのは、人の特性みたいなものかな。でも、誰でも努力すれば獲得できるものはスキル、極一部の人間が獲得できるものはユニークスキル、なんていう感じで格付けがされていて、スキルが他人と被ることもある。ここまでで質問ある?」
俺は口を開いた
「その2種類の例外の魔法を知りたいな」
「例外の魔法なんて使える人はこれまでの3人にもいなかったし特別なスキルも必要だから別に知る必要ないと思うけど、」
スキルが必要?
そして3人ってのは俺の前の人たちか?
「いいからいいから」
「じゃあもう少し魔法の説明をするね。マテリア系統やウィタ系統は世界の法則に逆らえないんだ。世界の法則っていうのは、空間の広がりや時間の流れだね。」
「なるほど」
話を聞けば聞くほど心配になってくる。
「でも、例外の魔法は世界の法則に干渉できる。珍しすぎて僕も1人しか知らないね。」
「世界の法則に干渉できる魔法って、どういう名前なんだ?」
「フィュシカ系統だね。」
もうだめだ。確定演出だ。
「何が確定演出なの?」
そうだ、5年間あったせいで忘れてたけど、こいつ心読めるんだった
まさかのそのフィュシカ系統の魔法を使えるようになってたなんて口が裂けても言えない。心読まれるから関係ないけど。
「その魔法使えちゃう確定演出だね」
神もどきは唖然とした
「君の心を読む限り本当っぽいけど、見たいから一回使ってくれない?」
神もどきは少し興奮気味で怖い
「別にいいけど、ここでも魔法使えるんだな」
俺は念の為詠唱をする
「フィュシカ」
紫色の魔力が俺の体を覆う
「グラヴィタティオ・イプセ!」
俺の体が宙に浮く
跳んでるという意味じゃなくて、重力を無視して浮いてる
神もどきはまたもや唖然とした
そして、小さく言葉を溢した
「4人目だったんだ、」
俺は確かにそう聞こえた
「4人目って『ハイリヒトゥム』に来た人間がか?」
「あ、そうだよ。声に出てた?」
「ああ。正直意味がわからないがな」
「まあ、別にそんなことはいずれわかるさ」
やっぱり少し挙動がおかしい気がする。初めて会った時からすでにおかしかったけど。
でもそれとは何かが違う。
「俺そんなに挙動おかしい?」
「まあ、少し気になるかな。どうしたんだ?」
「神には神の事情があるからそれは伝えられないかな」
ケチな神もどきだ
「で、アドバイスの方だけど、君が今持ってるスキルは『重力魔法の芽』だけかい?」
「ああ」
「じゃあ、スキルを増やすのに努めてみよう。一つだけだと心もとないからね。」
「言っておくが、従うかどうかは俺が決めるからな?」
「これはアドバイスだよ?聞けなんて言ってないから、ご自由にどうぞ」
まあ、か!み!の!アドバイスだけどね!
そう上裸の狂人がほざく
それはともかく、俺はまだ誕生日前日の無垢な少年の眠りに戻りたい
「ああ、すまないね。少し引き留めてしまった。」
「わかったならさっさと寝させてくれ」
「わかったよ。またいつかね」
お前の面なんて、できればもう見たくないんだがな、というか上裸を
そう思いながら、誕生日前日の無垢な少年気分の俺は、また夢の世界へ再入場した
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「ーーええ、4人目が齢5歳で、既に発芽したようです」
その場にいた全員が驚愕した
「それは誠か?」
薄暗い空間の中で、顔をベールで包んだ老人が聞く
「私がこの眼で確認致しました。属性は『重力』です」
「ほう、お前が見たということは魔力操作もできるのか、大いに期待できるな」
老人が不気味に微笑む
「お前はかの者が『速度』を習得、もしくは『本葉』に成長したら報告に挙れ。残りの4人は研究を続けよ」
「「御意」」
5人の若い男女が跪く
同時に老人が消える
その次の瞬間、5人の男女も消えた。
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