↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

003 無知な己

少し変更した部分があります(2026年10月5日)

おぎゃあ、おぎゃあ


赤ん坊の鳴き声が聞こえる


なんだ?どこからこの声が聞こえている?


そして、妙に自分の体が冷たく、自由に体が動かない

とにかく、生きてるのに生き延びなきゃ今生きている意味がなくなってしまう、


そう思っていた矢先、灯りが近づいてきた


「なんの泣き声だ?」


人がいたようだ


「なんでこんなとこに赤ん坊がいる!?真冬の山に子供を捨てる馬鹿がいんのか!?」


そうして俺は、自分が赤ん坊の体になっていることに気づく暇も与えられないままおっさんに拾われ、なんやかんやで居候することになった


拾われた時に感じた恩と安堵感は今でも忘れない。


俺は、『ヴィルクリヒカイト』に「転移」ではなく、「転生」したようだ。胡散臭い売人から買った怪しい林檎なんて頬張ってないのにな。狂人の神もどきには会ったけど。あの神もどきは、『フィクティーフ』は俺だけの精神世界だと言っていたから、恐らく実体が追加されて『ヴィルクリヒカイト』まできたんだろう。まあその実態はベイビーなわけだが。


俺はおっさんの家に居候させてもらいながら、優しいおっさんに育てられ、すくすく育った。


俺は黒目黒髪。せっかく転生したのに前世と同じって萎えるよね。


おっさんは銀髪で長髪。結構いい顔をしてると思う。年もそこまでいってないだろうし、周りの人からしたらお兄さんくらいだろうな。俺はおっさんって呼んでるけど。


俺はおっさんに名前をつけられた。当たり前だが宮方尚樹ではない。「カリエム・エスワール」である。おっさんからは「カリィ」と呼ばれる。


そうして後少しではやおっさんの家に居候1周年記念を迎えようとしているわけだが、


少しこの世界においての生活の報告をしよう。基本的な文化は元々の世界と変わらない。文字なんかも日本語が普通にしゃべられている。少し変わるところがあるとすれば、文明が『フィクティーフ』よりも劣っているところだろう。漫画や小説などのファンタジーの物語の中なら、魔法かなんかすごい力でそれを補っていたんだろうが、少なくとも俺はおっさんが魔法を使っているところを見たことがない。

ちなみにおっさんの名前は「エア・ツィーエン」。俺にとっちゃ元の世界での実在しない母親の次に家族だと思っている。さらにおっさんは庭付きの異様にでかいログハウスに住んでる。

そして、この生活に慣れてから気づいたが、この世界では元の世界より重力が強い。『ヴィルクリヒカイト』の住人なら普通なのだろうが、元日本人の俺からしたらただの苦痛でしかない。

他にも色々あって、俺はこの家からは出たことがない。おっさん曰く外には魔物がいるらしい。魔法は使わないのに魔物はいるんだなと思った。おっさんは度々金稼ぎのために魔物狩りに行く。そして、おっさん曰く、その魔物の毛皮とかを街に売りに行ったりもしているらしい。


これ以上の情報はまた報告しようと思う。


で、おっさんに育てられながら割と平穏な日々が続いていったわけだが、


1歳になった俺は、流石に歩き始めて、自由な行動をしたいと思った。

だが、俺は前の世界でも体が弱く、何よりこのエグい重力が本当に邪魔である。足に力を込めても、前に進むだけで、垂直方向に力が働かない。テーブルの足を支えにしようとしても、自重と世界の重力のせいで立つことができなかった。

すでに俺は100回は挑戦したんだが。

非常にイラついた。


そんな屈辱と苛立ちと自己嫌悪で悶えていた時、俺は2ヶ月間ひたすらに足を鍛えた。赤ちゃんがトレーニングをするといのはなかなかシュールな絵面をしているが。


トレーニング内容は簡単。ひたすらにはいはいである。足がちぎれそうになるまで、不良に殺された時の痛みを思い出しながら、ひたすらにはいはいをする。


この地獄の2ヶ月間の成果を試すため、おっさんが街に降りてる時に実践をした。


リビングの真ん中で、俺は足に少し力を込め、バランスをとり、小さい体を2本の足で支えることに成功した。


ここまではまあいい。だがこれではまだしゃがんだだけである。ここから立たなければならない。


ここで俺は地獄のはいはいを思い出し、今までの特訓を無駄にしないようにと死ぬ気で立とうと思った。

俺は空へ飛ぶ勢いで地面を蹴った。


ゴッ


鈍い音がした。

同時に、痛みが俺を襲った。


いっってぇ


、、、

は?


立つのに成功したはずの俺は地面にうまくつけず、寝っ転がりながら天井を見上げた。天井に赤ちゃんの頭くらいの大きさの跡があるのが見える。


俺は考えた。なぜこうなったのかと。赤ちゃん?俺?頭?俺の?

俺の頭が天井に当たったと。俺としては死ぬ気でちょっと跳ねましたくらいのノリだったんですけど。


そうして俺が呆けていると、頭の中に無機質な音声が流れた


『スキル 重力魔法の蕾(つぼみ) を獲得しました。』


?????


スキル?魔法?スキルって何?魔法あったん?あとこの声の出所どこですかね?


ヴォン


そんなことを考えている間に、目の前に青いガラスの板のようなものが出てきた。

前世の漫画とかで見たステータスの表示画面的な?


しかし、この画面に写っているのは『重力魔法の蕾』だけだ。決して体力〇〇とか魔力〇〇とかは表示されていない。

スマホを操作する要領でとりあえずタップすると、このスキルの説明らしき文が出てきた。


『重力魔法の種』・・・その者は重力系統の魔法を使うことができる可能性を秘める


魔法、あったんだな



世界は、俺にとってあまりにも未知で溢れていた。

この作品が面白かった!

続き読みたい!

いいから作品の続き書け!

休むな!考えるな!いいから書け!

と思った人は、レビューやいいね、応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。