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002 無理難題な神もどき

これからは、ここに修正した点、報告などを書いていこうと思います!

なければ雑談です!

それでは、物語の世界へ行ってらっしゃい!

自称神が戯言をほざいてるぞ

あんな無様な死に様を遂げた一般中学生に何をしろと?

まあ説明を聞かない限りはどうにもならん、

が、


「あんまりにも単刀直入すぎて何言ってるかわからん。説明をもっと詳らかにしてくれ」


「まあ、これだけだと状況が理解できなさすぎるよね、順を追って説明するね」


「まず、君が元々いた世界は、君だけの精神世界で、俺は『フィクティーフ』って呼んでる。で、その世界は現実世界『ヴィルクリヒカイト』を救うための人間を作るための世界。ここ『ハイリヒトゥム』に呼ばれるのは、その『フィクティーフ』で死んだ極一部の人間の魂を呼んでる。君は通算で4人目の魂だね」


思ってたよりも多いな。異世界転生は勇者的なキャラが世界に1人しかいません!みたいなのが定石だと思ってた。


「で、いま『ヴィルクリヒカイト』にどういう未来が迫ってるかっていうと、」


俺は息を呑んだ。

そんなにやばいことが現実世界で起きそうなのか?


「世界の中心にある島、アプトウルザヘにある聖剣が元凶で、大厄災が起ころうとしてる。」


「聖剣って勇者的な人が使う超強力な武器なんじゃないのか?」


「よく言ってくれました。本来ならそうなっててもおかしくないのだろうけど、その聖剣が厄災をもたらすからね。聖剣を解放できるような人間を『フィクティーフ』から探してるわけ」


状況を整理する。

世界が聖剣のせいでやばそうです、その聖剣を破壊できるような人材を精神世界から探していました。で、その適性がありそうなのが俺と。


「そういうことになるね」


「なんで俺なん?」


そう、俺が腑に落ちなかった勇逸の状況。なぜこの中卒で殴るしか脳がない一般的なルックスの俺が勇者的な立ち位置になりそうな候補なのか。


「聖剣を抜く適性がある人間は、世界の不条理を理解している者さ。」


「それは俺が世界の不条理を理解してるってことでいいか?」


「そうだね」


少し思いあたるところがある。


「もしかして、それは死に様に関係するか?」


「どんな死に様を遂げたかにもよるけど、大半はその人がどう生きてきたかだね。死に様が関係するのは、死ぬ前に世の中の不条理を壊したいと思った時かなー」


それなら、俺もそのうちの1人に入るのかもしれない。


「で、神もどきとしては、俺にさっさと聖剣を破壊して欲しいわけでしょうが、」


「欲しいよ?」


「俺は4人目なのに、なんで俺の前の3人はさっさと破壊できてないんだ?全員適性があったんだろ?」


「それは『ヴィルクリヒカイト』に行ったらわかるさ。あと、その3人に会って、一緒に聖剣を破壊しようとか、情報を聞き出そうとかは考えない方がいいよ」


「なぜだ?」


「会える可能性がないとは言わないが、ほとんどないからさ。」


「それはなぜ?」


「それはまだ教えることができないね。でも、いずれ真相を知ることになるさ。」


まあ、神もどき側にも事情があるんだろう。


「で、俺は今からどうすればいい?」


「俺が事情説明終わったらすぐに『ヴィルクリヒカイト』に強制的に送るよ?」


俺は反射的にそっか、と答えてしまった。


「え?」


俺に選択権なんてないわけね、今からでも「フィクティーフ」に戻れるよ。とか言いそうだったんだけどな、まあ世界の命運がかかってるわけですし?シベリア送りならぬ「ヴィルクリヒカイト送り」か。

強制的に送られるのはいいが、俺にはまだ心残りがある。

そう、俺にとって大切な母親である


「まだ聞きたいこととかあったりする?」


「お前曰く『フィクティーフ』にいる俺の母親はどうなる?」


神もどきは申し訳なさそうに言う


「俺はさっきも言ったが、『フィクティーフ』は君だけの精神世界だ。君の母親は実在しない。」


「それじゃあ『フィクティーフ』での俺の借金は無くなるのか?」


「なかったことになるね。」


神もどきの、君今まで借金してたんだね、という小さい声が聞こえる。


だが、俺は心底安堵した。あのクソ親父と借金という存在や、俺を大切に育ててくれた母親との思い出、それらが全て偽りの世界であったというのなら、心残りなく「ヴィルクリヒカイト」に行ける。


気づいたら俺は泣いていた。それだけ心の底で実在しない母親のことが心配だったんだろうなと今更ながら気づいた。


「すまないね、今まで騙すような真似して。」


「ちげぇよ、俺は嬉しくて、それで、涙腺が緩んで、それで、」


少し客観的に自分を見ると、幼く見えるかもしれない。でもそれでいい。


「そっか、それじゃあ、まだ質問があったりする?」


「いいや、俺のことさっさと現実世界まで送ってくれよ」


生まれて初めて嬉し泣きができた気がした。


「じゃあ、行ってらっしゃい。俺もこれから度々君の夢に出るからね!」


俺の周りに魔法陣が展開され、視界は白い光に包まれた。

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