表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
IRIS-Log-Archive  作者: IRIS
人魚伝説_IRIS.log

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

182/258

エピローグ

人は、見たこともないものによく似た話を好む。


海の底にいるものへ名をつけ、効き目をつけ、価値をつける。

そうして噂は、事実であるから残るのではなく、面白く、恐ろしく、欲を刺激するから残っていく。


人魚を食べれば不老不死。

そんな話を、村の者たちは半ば笑いながら口にしていた。

けれど笑い話は、ときどき本当に誰かを喰う。


その日、皿を囲んでいた者たちにとって、あれは珍しい獲物でしかなかった。

祝いの席に出された、運のいい一皿だった。

だがひとりの男にとっては、花を渡し、声を聞き、会いたいと願った相手の最期だった。


同じ白い花でも、あるときは想いのしるしになり、あるときは料理を飾る添え物になる。

花は変わらない。

意味を変えるのは、いつも人の側だ。


この記録でも、海は静かだった。

潮は満ちて、引いた。

噂は残り、花は枯れ、貝がらだけが手元に残った。


人は噂を語る。

そして時折、誰かの本物の愛は、その噂ひとつに食い潰される。


あなたは噂話は好き?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ