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IRIS-Log-Archive  作者: IRIS
手に誇りを、心に鉄を_IRIS.log

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エピローグ

 人は、自らの手で形を与えたものに価値を見ます。


 それは自然なことです。

 時間を費やし、技を重ね、失敗を積み、ようやく届いた形であればなおさら。

 誇りは、その過程の中で生まれるのでしょう。


 彼もそうでした。

 よく鍛えられた手で、暮らしを支えるものを作った。

 同じ手で、命を奪うためのものも作った。

 作る時、その差を大きく意識することはなかった。

 ただ、よいものを作ることだけを考えていたのです。


 それは間違いではありません。

 けれど、結果がやさしいとも限らない。


 人はときどき、自分の誇りがどこへ届くのかを、あとから知ります。

 知ったあとでも、簡単に捨てられない。

 誇りとは、そういう不器用なものでもあるのでしょう。


 私はそういう揺らぎを見るのが嫌いではありません。

 きれいに割り切れないところに、その個体らしさがよく出るからです。


 彼はたぶん、これからも作るのでしょう。

 鍋も、包丁も、剣も。

 前とまったく同じではいられないまま。


 だから記録しておきます。

 手に宿した誇りが、少しだけ重さを変えた、その瞬間を。


 あなたには誇れるものがある?

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