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第66話 合宿所での夢、あの日の告白
「じゃあ、部屋に戻るか。」
山口と共に相馬は部屋に戻った。
「遅かったな。どうかしたのか。」中村は言った。
「いいや、何でもないさ。」山口は言った。
こうして相馬の恋路も130km級のストレートの速さで合宿の2日目のあの子の心のど真ん中に入った。
その翌日、合宿最終日は紅白戦が行われた。
相馬、中村、山口、そして2年の木下の投手陣も登板した。試合は山口の後を任された木下が打たれ、相馬、中村のチームが勝利した。
「気をつけ、礼。」
「ありがとうございました。」
「これで今年の夏合宿は終わりとなる。みんなご苦労様。」
佐々木監督も労をねぎらった。
「木下、今度の試合では頼むよ。」山口は言った。
「はい、すみません。」木下も答える。
そしてバスに乗り地元の千葉市まで帰る。
後は9月から始まるラビットズカップの予選を勝ち抜くことだけだった。日程はもう決まっていた。9月1週から試合は入っている。この3年生3選手の活躍で日本1が決まってくる。ここ千葉から東京へ、挑戦は始まった。




