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第67話 こちらも合宿・・
中3の8月その2
夏合宿最終日、和歌山ウルフズは紅白戦を行っていた。
今日は風が強かった。
「ナックル。」田村のサイン。
頷く岸田。
ワンエンドアップから体全体でボールを投げ込む。
ボールはホップしてから鋭くカーブの変化をした。
バッターは空振りをする。
・・風が味方したな。岸田は思った。
「ストライク。バッターアウト。ゲームセット。」
試合は岸田のチームが勝利した。
岸田は5回から登板しこの9回まで投げた。
結城は5回を投げ、無失点だった。
「気をつけ、礼。」
「ありがとうございました。」
帰りのバスの中で選手達は疲れていた。スーと寝ている選手も見られた。
「合宿お疲れさま。いよいよ、9月の頭からラビットズカップが始まる。今年の総決算だ。絶対優勝しよう。」
江藤監督は言った。
「はい。」
選手達は答える。
「では頑張るぞ。」
岸田が音頭をとる。
「オー。」
この合宿でまたチームの結束が深まった。
こうして和歌山でも日本1を目指しての戦いが始まろうとしていた。




