第三十六話
「ありがとう。そうだといいね。じゃあ。」
「じゃあ、明日ね。」
サンライスマンションの402号室に山口の住んでいる家はあった。
「ピンポーン。」
「ただいま。」
山口は部屋のドアを開けた。
「おかえり。」
父が迎える。
「ただいま。どうだった新しいチームは?」
「いいチームだよ。特にピッチャーが良かった。」
「お前だっていい投手だよ。それで相馬くんだっけ?彼もよかったんだろ。」
「ツーシームがよかったよ。」
「ツーシームか・・・。もう風呂は沸いているぞ。」
「ああ。」
風呂に入り、ストレッチをした後山口は夕食を食べた。
「学校の部活はどうする。」
「やっぱり陸上部にするよ。相馬くんも入っているし・・・。」
「そうか。」
山口は北海道では陸上部に所属していた。そこでスタミナ、瞬発力を鍛えていた。
「今日はゆっくり休みな。」
「ああ。」
山口は小さな頃から野球をしていた。北海道なので冬は野球ができないほど雪が降る。そんなときは筋力トレーニングをしてきた。
北海道を拠点としたプロ野球チームのファンで特に甲子園で話題になった投手が次々と地元のプロ野球チームに入り、自分もそこでプレーしたいと思っていたものだ。
中学生になりその才能を活かし、北海道のチームでラビットズカップにも出場した。残念ながら2回戦で敗退する結果だったがこれも彼にとっていい経験となった。そして千葉への引越し、最初は北海道のチームを離れたくはないと思った。しかし、家庭の都合もありこの千葉まで来た。
今度はここ千葉でラビットズカップに出場、日本1を目指したい。




