第三十七話 「特訓。」
山口はここ千葉で新たスタートを切った。
中3の4月その2
城岡は和歌山ウルフズにとって必要なバッターだ。和歌山県屈指のバッターでもある。その城岡が肘を痛めたのは今年の2月のことだった。全治1ヶ月間の診断を受けた。
「焦らず、治していこう。」
江藤監督は城岡に言った。
「はい・・・。」
それから1ヶ月城岡は走る練習をして過ごした。
そして3月城岡は練習に復帰した。
しかし、バッティングの成績は3月から元の城岡のようなレベルの高さは無かった。
「まだ筋肉が戻ってこないんだよ。」
岸田と結城もそんなに心配はしてはいなかった。
しかし、4月になっても城岡のバッティグは戻ってこなかった。
「どうしたんだ。」
江藤監督も心配そうだ。
「すみません。」
どうしたんだ。俺はなぜいつものスイングができない?・・・・・・・。怪我はもう治ったはずなのに・・・・・。
城岡は焦った。
そして城岡は平日も素振りを繰り返した。
しかし、バッティングは戻ってこなかった。
結城と岸田、そしてレギュラーキャッチャーの田村はある作戦を考えていた。
そして4月2週の日曜日。
「城岡。」
「なに?」
「俺達と城岡は地元が同じ地区だ。40分あれば集まれる。」
「ああそうだな。」
「俺達がこれから平日、城岡のバッティングを直すため、特訓を行おうと思う。」
田村が言った。
「えっ?」
「必ず、お前のバッティングを直す。」
岸田は言った。
「部活も当分は休みになるけど、城岡はいい?」
城岡も同様、中学校では陸上部に所属している。
「ああ。」
「じゃあ、決まりだな。」
翌日から城岡、岸田、結城、田村の4人で4人が1番近いグランドで特訓が始まった。




