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第3章 全日本編 31
小川は店の中で何気に、食事をたくさん取っていた。剛田も、小田も、北海道から上川、洞口、岐阜からは試合をまとめた鎌田、そして、コーチの吉野も多くの人々で盛り上がっていた・・。
「これが、東京ですね。」
上川が言う。
「ラビットズカップで来てたろ。」
「先輩の空気を読み取り、僕はプロに行きます。」
「上川・・よく言った。」
「ちなみに、勝利投手は僕です。」
「言葉が重いな・・。まじめなチーム・・。」
山口は穏やかに言った。
「みんな一人ひとり自分と戦ってるんだなあ、それで祝賀会で一つになろうと努力しても、やっぱり一人の野球道は最後は一人だな。」
山口は言った。
「まあまあ、山口が言っても重いんだから。」
相馬は言った。
「はるばる来てくれた全国のチームに僕は出逢えてよかったと思います。」
小田は言った。
「小田、今日は祝う日だろ。泣けるようなことを軽々しく言うなよ。」
「言ってませんよ。投げる投手と捕手の絆なんて。」
「うわー。」
剛田と洞口は泣き始める。
「はい、次の祝う言葉!」
小川が涙の投手達に引きしめた・・。




