第3章 全日本編 6 「国際試合開幕」
「一番、キャッチャー、小田君。」
ラビットズドームでのコールに球場がざわめく。この日はちょうど、日本でいう、秋休みだったため多くの学生、そしてファン、並びに多くの関係者がいた。
キャッチャーボジションで多くの守備体型の掛け声をしながら、試合前も取り組んでいた。
「ピッチャー、剛田君、千葉ライアン。」
「勝ちに行きましたね。」
「複雑な個人データと得点、勝敗、そして今年から導入された、負担軽減ルールの総評で予選が決まる・・。」
「まずはこれでいい。」
「さすが監督。コーチ時代から言われてた変換期に監督として起用できますね。」
「まっ、ここで炎上してしまうと本末転倒なんだけどね。」
「まあ、DH制のある国際大会ですから。」
「それでは、国際大会、開会式の挨拶として、東京ラビットズ、投手コーチ、木下津都留さんより、予選記念品の授与です。ラビットズドームでの次回予選開催は2年後となっております。」
「それでは始球式を行います。」
「おお。」
試合を見に来ていた千葉ライアンの選手がざわつく。
「本日、守備はキャッチャーを務める小田君ですが、本日初回試合は全日本代表キャプテン小川君が始球式でのキャッチャーを務めます。・・そして・・。」
「おいおい、まじかよ。」
「中学硬式野球国際大会、ラビットズドーム予選、始球式を担当しますのは、ドラマ「すばらしき思い出-青春若手のドタバタ、夏休みげき-」に出演していた子役の小石まのさんです。」
「えー。」
「小川さんついにやっちゃったな。」
「あの人、ピッチャーの勝利だけじゃなくて、始球式の相手も操ってたんだ。いい意味で。」
「子役だから、恋ぐらいしても大丈夫か・・。」
「それにしても、あの二人を見て、表情が自然な小田くんもすごいね。」
「ありがとうございました。まのさん。」
球場から拍手が起こる・・。
「まのさんは明日からまた、映画の撮影のクランクインに入ります。」
「そっか、ラビットズドームだからか・・。」
「今頃、気づいたの。」
洞口と上川は話していた。
「選手集合。」
中学国際大会、予選、開幕・・。
ラビットズのドームでの初の代表でキャッチャーを務める小田。
落ち着いた気持ちで試合は展開した。




