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第2章 55話
(まとめるって大変だ)
この一球が千葉ライアンの優勝への長いトンネルを抜けたその先の場所になったのならば俺の仕事はひと段落した。主軸としての優勝だ。それは優勝でも、一勝でもないのではないだろうか・・。勝敗の上に、そこに、スポーツというものがある限り、なのではないか。
「それでは表彰式に移ります。」
「一年振り、だな。」
彼らの笑顔はやさしい選手達だ。しかし、勝負あっての表彰式・・。何度も立ち上がり続けた、ミスのないその野球は決して″やさしさ″だけではない、それだけは明言できた。




