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第2章 37話 球児・・。
「彼女を彼女にしてからもう、7か月ですよ。」
「そうですね。」
「彼女、もう一本ドラマに出るそうです。」
「それは聞いてないな。」
すると、剛田がやってきた。
「小川、監督が今日の夜、連絡してほしいって。」
「どうして?。」
「やはり。」
小川のメガネが光った。
「お前を先発から外そうと思う。」
「はい。」
「何だ、お前知ってたのか。」
「薄々は気づいていました。」
「そうか、最近球速がでなかったのはそのせいじゃないんだろうな。」
「これ以上投げるとひじに悪いです。」
「そうか。剛田もスプリットも覚えたし、ここまで投手の負担を減らせたのはよかった。お疲れ様。」
「はい。」
投手になってから、7か月が経ったがここで肩の荷が下りた。チームの力がつくまで上手く、まとめたものだ・・。
「よかったですね。」
小田が言う。
「やっぱり?」
「剛田先輩の調子がよくて先輩の球速が伸び悩んだのも総合計するとやはり監督の思った通りだと思います。」
「さすがキャッチャー、総合的だって、言うねー。」
「いまだ全国優勝のチームのキャッチャーですからね。」
「そうだな。」
「それにしても風がなびきますねー。」
「ああ。」
「先輩達も卒業してしちまったし。」
「そうだな。」
「背番号は変わるし。」




