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第2章 29話
データ2(千葉ライアンズ)
優勝。
その二文字がこんなにも遠いとは。
優勝か・・。
「神社にでも行ったら?」
さすが、アイドルだ。
「そうだね。いい考え。」
まあ、確かに誰でもしそうなことだ。
「過去の中学生にはデータがないんだよ。過去のスコアも、決勝戦ぐらいしか持ってないし。」
「じゃあ、プロのを見たら?」
「確かに。」
球速130キロの速さのボールを投げるなら、それも悪くはない。
しかし、こういうのをアプリで計算することはできないのか。
「そんなに深く考えないで。」
まのちゃんは言った。
「でもどうすれば負けないで済むかより、どうすれば勝てるのかを考えるのが優先よね。」
野球はそういうスポーツ・・。
この明るさがあれば。
そうか、要は明るさなんだ・・。
優勝した時の状況を思い浮かべ明るくなる。
そこを追及できれば・・。
「まのちゃん、野球ってわかる?」
「合点承知之助。」
そして、二日後、東京ラビットズが優勝した、試合の映像をチームのスコアを持ちながらビデオを見た。1球見ては、スコアを見、全くデータのかけらもない、アイドルの彼氏と言う自覚は目の前でなかなか意識してなかったのかもしれない・・。
それだけきっと厳しいものなのだ・・。




