第2章 30話 考察
「今からチェックしますよー。いいですかー。」
「はーい。」
「恐らく、5時50分の始球式の時、勝負は決まっていたかもしれませんねー。」
「というと。」
「3回表、ラビットズが先制されたとき観客の反応です。」
「そこまでわかるの。」
「なるほど。」
どこまでわかるかわからないが、相手はプロだ。
「休憩する?」
「大丈夫。今、間を取るところで休憩するから・・。」
「さっすが。」
「省エネで、攻守交代の時間短いけどね・・。」
「まあ、そう言うなよ。」
「そうだよな。」
そして2時間半にも及ぶ試合は4時間足らずで感想や、メモを取った。
「そうね。今日を分析するならば、データ2だね。」
データ2。
的を得ている。
さすが、これだけ、勝利のオーラが出てそれを分析すれば何かが見えてくる。
そう確信したのが、東京ラビットズの監督が胴上げされていたときの映像を見た時だった。
「ただのデートだったんじゃないですか。」
「それは誰にもわからない。」
「わからないじゃダメじゃないですか。」
確かに。でもいいじゃないか。確かに二回目のデートかななんて思ったりもした。
「すごい。」
「これは、確かなデータですよ。」
剛田は言った。
「だから、やってんだよ。・・でも、あくまでこのデータ2は決勝戦用のデータですよね。」
小田は言った。
「確かに、そういう考えがまともとも言える・・。」
「じゃあやはり、やはり分析と練習です。積み重ねはいつかデータになる・・。」
「よく言った小田。」
キャッチャーとはこのような人物だと思った・・。




