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ブラック企業の社畜だった俺は、転生したらスキル無限獲得になった ~底辺人生からチートになって、最強に成り上がる~  作者: おーちゃん


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 ガロンたちが去ろうとしたその時、俺はふとした違和感に気づいた。


 強そうな獣人たちの荷物の中に、あまりにも空っぽの大きな籠が目立っていたからだ。


「待ってくれ、ガロン。本当の目的は、ライラを連れ戻すことじゃないだろ?」


 俺が呼びかけると、ガロンの大きな肩がビクリと震えた。


 ガロンは足を止め、少し戸惑うように頭をかきながら振り返ってきた。


 その表情からは、何か隠し事があるのを感じ取ることができた。


「ちっ。人間に見抜かれるとはな」


 ガロンは、普段の豪快さが少し消え、どこか照れくさそうに言った。


「えっ? どういうこと、ガロン?」


 ライラが不思議そうに首を傾げた。


 ガロンは深くため息をつき、重い腰を上げて、地面にドカッと座り込んだ。


 その動きはまるで、戦士ではなく、ただの一人の中年男性のようにも見えた。


「実はな里の『ちびっ子獣人』たちの間で、王都のスイーツが大流行しててな。」


 その言葉に、全員が思わずポカンと口を開けてしまった。


「は??」


 俺たちは目を見開き、何が起こったのか理解できなかった。


 スイーツ? そんな言葉、ここで聞くとは思ってもみなかった。


「里の長から、お土産に『王都限定のふわふわパンケーキ』と『秘伝のプリン』を大量に買ってこいって特命を受けたんだ」


 ガロンの声がどんどん小さくなっていく。


 どうやら、彼の普段の強さや恐ろしさとは裏腹に、意外な使命を帯びていたらしい。


「でも、俺たちは戦いしか知らん。街に並んで、スイーツを買う勇気なんか、まるでないんだよ」


 その言葉に、ガロンの隣に立っている屈強な獣人たちも、全員しょんぼりとした表情を浮かべていた。


 彼らは、常に戦闘の中で鍛え上げられたはずだが、この「スイーツ」という言葉には、全く対応できないようだった。


「ガロンたちがスイーツなんか詳しいわけないだろう」


 俺が半ば呆れたように言うと、ガロンはどこか申し訳なさそうに目を伏せた。


「本当は、どうしたらいいかわからなくて、困っているんだよ」


 その言葉に、フィンがニヤリとした顔で口を開いた。


「それなら、ぴったりの人物が仲間にいますが」


 その一言に、俺たち全員がフィンに視線を向けた。


「あはは! なんだ、そんなことだったんですか!」


 フィンはお腹を抱えて笑いながら言った。


 彼なら、すでに王都のスイーツ事情についても情報を集めているだろうことは容易に想像できる。


「ガロン。あんた、相変わらず不器用ね」


 ライラも呆れ顔で言いながら、どこか嬉しそうに続けた。


「よし、ガロン。俺たちに任せてくれ。王都のスイーツなら、フィンの右に出る者はいないからな」


 俺がそう言うと、ガロンは目を見開いた。


 その表情には驚きと、少しの期待が入り混じっていた。


「本当か!? 人間に頼るのは癪だが、背に腹は代えられん!」

そう言って、ガロンは深く頷いた。


 それから数時間、俺たちはガロンたちを連れて王都のスイーツ巡りを始めた。


 だが、巨大な獣人たちが次々と行列に並ぶ姿は、街の中でかなりシュールに映った。


「あわわわ! ガロンさん、そこは押さないでください! ケーキが潰れます!」


 店のスタッフが必死に言った。


 それでも、ガロンは「戦場より緊張するぞ」と言いながら、無意識に手を伸ばしてしまう。


 俺は、「空間把握」を使って、どのお店が一番早く買えるか、どこのプリンが崩れにくいかを完璧に分析した。


「よし、次はあっちの限定ドーナツだ。シロ、先に行って並んでおいてくれ!」


 俺が指示を出すと、シロは尻尾を振りながら、一番人気の店へと走り出した。


 その後も、何度も並び直しながら、夕暮れ時にはガロンたちの籠が色とりどりのスイーツでいっぱいになった。


 ガロンは、壊れ物を扱うように大事そうに籠を背負った。


「おおお。これが伝説のふわふわパンケーキか…。里のガキどもが飛び跳ねて喜ぶぞ」


 その言葉に、俺は少しだけ安心感を覚えた。


 これで、彼らの使命が果たされたのだろう。


「コウイチと言ったな。お前、ただの人間ではないと思っていたが。これほど頼りになるとは」


 ガロンは俺の肩をガシッと掴んだ。


 その大きな手から、不思議な力が流れ込んでくるのを感じた。


「これ、なんだ?」


 俺が驚いていると、ライラがすかさず説明してくれた。


「コウイチは、絆の関係になるとスキルを獲得できるのよ。だから、ガロンと絆が深まったことで、その力を得たの」


 ガロンの言葉に、俺は少しだけ顔を赤くした。


 まさか、こんな形でスキルが得られるなんて思いもしなかった。


「これが俺たちの絆の証だ。ピンチの時に使え。お前の声に力が宿るはずだ」


 ガロンがニカッと笑って、俺に向かって拳を突き出した。


 俺もその拳に、自分の拳をぶつけた。


「ありがとう、ガロン。里のみんなによろしくな」


 俺がそう言うと、ガロンは力強く頷き、少し涙ぐんだ表情を浮かべた。


「ライラ。お前、いい仲間に会ったな」


 ガロンは最後にライラの頭を乱暴に撫でて、満足そうに言った。


「ええ。もう心配しないで。私、この人たちと一緒に世界を救ってくるわ」


 ライラは誇らしげに答えると、ガロンたちは満足そうに頷いた。


「野郎ども、撤収だ! ケーキが崩れる前に里へ帰るぞ!」


 獣人たちは、信じられないくらい軽やかな足取りで、森の向こうへと消えていった。


「なんだか、面白いお別れになっちゃいましたね」


 エルザがクスクスと笑いながら言った。


「でも、ガロンさんと絆ができて良かったです!」


 ライラも頷きながら、微笑んだ。


「そうね。あいつも本当は優しいところがあるのよ」


 ライラが空を見上げて、晴れやかな顔をした。


 俺たちはまた一つ、大切な絆を手に入れたことを、しっかりと感じ取ることができた。


 その後、俺は自分のステータスを確認した。


【ステータス】

名前: コウイチ


年齢: 20歳


スキル:


『絆結び(コネクション)』Lv.MAX


『剛力』(ライラ)


『俊足』(ライラ)


『火魔法(初級)』(エルザ)


『魔力感知』(エルザ)


『液体化』(プニ)


『毒耐性』(プニ)


『嗅覚強化』(シロ)


『夜目』(シロ)


『胞子散布』(マッシュモン)


『自然同化』(マッシュモン)


『魔力自動回復』(ダンジョンコア)


『空間把握』(ダンジョンコア)


『魔力譲渡』(ダンジョンコア)


『古代文字解読』(フィン)


『罠感知』(フィン)


『魔力節約』(フィン)


複合スキル:


剛炎一閃ごうえんいっせん


『絆の共鳴レゾナンス・バースト


『光輝・絆連斬コネクト・スラッシュ


『真理のしんりのたて


『古代の叡智パッシブ


『妖精の加護オートリジェネ


『スキル:剛勇の咆哮ブレイブ・ロア



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