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25 時々ケンカした方がいい?

おばあちゃんは昔の人なので賞味期限とかは長い間経験しないで生きてきた。だから冷蔵庫の中の食品を使う時に賞味期限を確認する習慣は無く、従っていくら言っても確認することは無い。


昔ながらのやり方で、見た感じとかちょっと舐めてみての味、匂いなどで適当に判断して食べたり捨てたりする。その感覚も加齢に伴って衰えてきている。


そこにもったいないという意識も加わるので、全体的に古いものを食してしまう可能性が高まるのだ。


ある日おばあちゃんがごはんを炊き、

「お昼は何にしようかな、そうだ、卵かけご飯にしようかな」

と言っているのを桐子は小耳に挟んだ。


卵のことが気になっておばあちゃんの冷蔵庫を覗くと、案の定卵は賞味期限を1週間過ぎていた。その場合、加熱すれば食べられるけど生のままでは食べたら大変だ。


すぐにそのことをおばあちゃんに告げたが、何でも5分もしないうちに忘れてしまう人であることを思い出し、桐子はその卵は二階で加熱して食べることにして、二階の賞味期限内の卵と一階の古い卵をこっそり入れ替えて冷蔵庫に入れておいた。


家にいると本当に気が抜けなくて疲れる。明日まで頑張らなくては。


 やっとガールズバーでのバイトの時間になった。ふと2番席の方を見ると、桐山さんがいて、対応しているのは沙耶香さんだ。


先日は険悪な感じになってしまったが、また楽しそうに話しているので良かったと思った。少々妬けないこともないが、自分は時々ヘルプで彼と話せればいいや、と謙虚な気持ちになっていた。


だいたい時にはケンカするくらいでいいのではないか。本当に好きなら、時には言いたいことを言った方がお互いに理解も深まるだろうし、テレビドラマの恋愛ものを見ていると、最初出会った時が最悪だったり、時々喧嘩しているうちに恋が生まれることも多い。


今夜の二人を見ていると、雨降って地固まるという感じに見えて微笑ましいとさえ思えた。ところが。

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