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行方をくらませていた勇者の真実  作者: 安藤昌益


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戦いへの道

「何とか、全てが…は防げたな。」

 タイスイは、呻くように言った。

「みんなのおかげだよ。私、1人では無理だった。」

「まあ、1人だけでは、間に合わないな。」

「まあ、それだけだね。」

「あんたの指示どおりにしただけ、だよ。それに、あのままだったら、俺達も同様なことになったろうし…。」

「逆に感謝しなければならないのは、私達という訳ね。」

と口々に、元女魔王様以下が慰めるように言った。

「ハーレム勇者様とそのチームにも、礼をいわないとな。」

と言うタイスイに、

「まあ、全てが我と主様の手柄じゃ。」

のロリハイエルフ女に、他の女達が文句を言い、ハーレム勇者がため息をつく何時も姿があった。

「しかし、これからどうするつもりなんですか?」

 タイスイは頭をかきながら、

「選択肢がないのだ。戦うしかないのだ。どうして、あのような聡明な奴が、このような行動をとるとは、不思議でしかないが、現実を見ないと…。」

「どうするのだ?まあ、我とお前がいれば、十分勝てるだけの諸国、勢力を結集させているがな、お前は。」

「ちょっと、私もいるわよ。」

 既に、12歳くらいに成長した赤毛の少女が、声を上げた。数日前から、成長速度がガクンと落ちて来た。後2~3歳くらいで、平準な成長速度になるのではないかと予想されていた。あの災厄ほどの力はとうてい発揮できないが、並みの勇者などは、束になっても足下にも及ばない力を既に持っている。これ以上、どのくらい伸びるかはわからないが、体の発育と同様に、その伸びはガクンと落ちてきたから、近いうちに当面の限界近くに達していると思われた。

「忘れてはおらん、我が腹を痛めて産んだお前ではないか?」

「ああ、頼りにしているさ、自慢の娘だからな。」

 それを聞いて見せる表情は、見かけの体の年齢にあったものだった、恥ずかしいのと嬉しいのとが半々の笑顔。

“もう親子3人の顔になっているな、俺達は。”

「ねえ、僕が、新しいお母さんになってもいいかな?」

「え?私は?」

「いえいえ、私では?」

「え~、どうかな~?お母さん、どうしよう?」

「お前らな~、腹を痛めたのは、あくまでも我じゃ!」

 集まってきた面々が、家族のような雰囲気を見て、女達が、わらわらと集まり、トンデモナイことを言い出した。元女魔王が不快な表情をしているのを見て、少女の姿の、実年齢、精神的年齢はそうではない、少女は皆を揶揄っていた。

“見かけより、ずっと年齢も、経験も上だからな…。彼女らを…、いや、守るためには彼女らの力を借りねばならないか…。”

「まるで、魔王を倒しにいくパーティーの相談のようじゃないか?」

と、メスが言ったのは、あくまで冗談のつもりだった。しかし、その時、タイスイの表情が、変わったのに、皆が気が付いた。“そう考えればいいんだ。それなら、勇者のチームだけで…大きな戦争なしで、奴らの野望を挫いて、平和をもたらせられる?うん、いいな。”

「私達3人なら何とかできるかも?」

「親子3人の勇者のチームもいいものだな。」

「ちょ~と、あなたは魔王で勇者ではないでしょう?」

とセマーナが叫んだ。

「良いではないか?勇者の妻となった魔王なんだから、勇者でいいだろう?」

「よ、よくない!と、とにかく、それなら、ぼ、僕も行くからな!」

 私も、俺もという顔が並んだ。

「おい…。」

 タイスイが、メス達に助けを求めようとしたが、彼らも“行く!”という顔だった。

「近衛士官だとか言ってもねえ…。」

「分かったよ。」

 タイスイがしようがない、とあきらめ顔で言った。

「ただし、準備をしてからだ。士官やら止める手続きやらもちゃんとやってくれ。各国のお偉方にも話を通して、もらえるものはもらっていくから。」

「そんなこと言って、置いていかないでよ!」

「私が、嘘を言ったことがあるか?」

 全員、“嘘つきだろう?”という顔を向けた。

「まあ、よいではないか?危険だが当人達が望むのだ。それに、戦争になったらなおさらだろう?わしらの仲の良い夫婦生活をしっかり、濃厚にみせつけてやろう。」

とすかさずタイスイに抱きつく元魔王に、

「淫乱魔王は、離れろ!」

「我は妻だから、妻の勤めを、はたしておるだけだ。こやつも、我が妻だと認めていおろうが?」

「う~!」

 彼らが出発するのは、その2週間後だった。


※この旅の物語は、ゆっくり、時間を空けて書くつもりです。

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